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2005年12月 9日

十二月歌舞伎座夜の部

先週来の風邪っぴきも治ったし、仕事もヒマだし(涙)、Web松竹で3Fのお気にの席をゲットしたので、昨日、歌舞伎座の夜の部に行ってきた。たぶん、3演目とも初見だと思う。思うというのは、中学&高校生ぐらいのときに見たもので、まぁ~~ったく記憶にないものがあるからなのである。13代目仁左衛門の「菊畑」なんか見ているのに全然覚えていない。恐らく爆睡していたのだろう。去年も「吃又」初めてみたと思っていたら手水鉢の絵が抜けるところで、「ありゃ、これ見たことあるわ」と思い出す体たらく。

『重の井』の三吉を演った児太郎くん。今が育ち盛り。見る度に大きくなっているのにビックリする。奥座敷での愁嘆場よりも、玄関先で重の井が何も言わずにじっと我が子を見つめる姿に思わずウルウルした。近習役の亀三郎、相変わらず良い声だ。もう少し顔が大きいともっと役者振りが上がるんだろうに。惜しい。顔って大きくならないんだろうか。

『船弁慶』は、三世杵屋正次郎作曲の9代團十郎版ではなく、二世杵屋勝三郎作曲藤間勘吉郎振付けの新しいもので、南座、八千代座に続いて歌舞伎座での上演とのこと。そもそも踊りのことはよく分からないが、ど素人の印象としては、歌舞伎座の横長の舞台には合わないような気がする。恐らく南座や八千代座のようにもう少し小さい空間で見た方が玉三郎が意図する演出が栄えるのではないだろうか。と思いながらいつものごとく囃子方ウォッチング。笛は、5月の「鷺娘」のときと同じ福原友裕さん。小鼓の田中傳九郎さんがなかなかのイケメン。昼の部の「猩々」では大鼓。昼の部にもう一つの楽しみが増えた。

『松浦の太鼓』で一番印象に残っているのは、山鹿流の陣太鼓。実際(史実上)には陣太鼓は打たれなかったそうだが、聞いているとなんかゾクゾクというかワクワクというかなんとも不思議な気持ちになる。お縫役の勘太郎くんが良い味を出していた。正直言って容姿で勝負するタイプではないように思うのだが、不思議と舞台で人を惹きつける魅力のある役者である。これからずっと追って行きたい若手の一人である。

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コメント

初めまして☆トラバさせていただきます。
一度消してしまったので12月の感想がないので
13代目の記事ですが。

投稿: fortheday | 2006年1月11日 13:49

forthday様 コメントとトラックバックありがとうございました。去年の秋に13代目の記録映画を2本見ましたが、本当に魅力のある素敵な役者さんだったことを再認識しました。その後に、何冊か13代目が書かれた本を読みましたが、その飾らない、何にでも真摯に取り組むお人柄そのものの文章も素敵です。

投稿: kirigirisu | 2006年1月11日 14:59

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