« 3月歌舞伎座 | トップページ | 閉め出し »

2006年3月27日

東海道四谷怪談北番

26日(日)の北番を観劇。北番を見て、四谷怪談ってこういう話だったのねと今更ながらに全体象が分かった。橋之助は、悪人やっても良い人に見えてしまうことが多いが、今回の伊右衛門は、とんでもないやっちゃと思わせるなかなかの悪人ぶり。あまり期待していなかったが七之助のお袖が好演。お正月に見たときよりも線がだいぶ太くなったようで、お袖の存在感があった。綺麗綺麗なお姫様よりもこういう役の方がもしかして合うのかもしれない。扇雀の茂七も男気があって、いつもとは大分違って良い男に見えた(ご贔屓さん、ごめんなさいね)。が、全体の印象は、素材の良さを活かしていない料理という感じ。

やっぱり一番がっかりしたのは、音楽。一部生演奏もあったけれど大部分はテープ。特に、砂村隠亡堀の場のだんまりでの大音響の音楽は不可思議。というよりも正直ハラが立った。あれじゃ見得とツケ打ちとのセッションが台無し。間って大切なんじゃないかと思うのだが、普通に下座音楽+その他の楽器の生演奏という選択肢はなかったのだろうか?というよりも、それ以上の効果を出すことができるのであればテープ録音の音楽という選択肢もありだろうけれど、その必要があったのかは大疑問。

『夏祭浪花鑑』にも出演した笹野高史であるが、この『夏祭浪花鑑』では、まさに隠し味としての良さを発揮し、お芝居全体のうま味を増していたが、今回は、その隠し味が出過ぎの感があって、うま味を消してしまっているのが残念。特に、伊藤喜兵衛は、わざとらしさがあざとい。好きな役者さんだけになんだか余計にガッカリしてしまった。

南番でお口直しをしたいけど、取ってあるチケは4月下旬。むぅ~、もっと早く行っちゃおうかな。

<上演時間>

11:30~13:30(2時間)

休憩15分

13:45~14:50(1時間5分)

|

« 3月歌舞伎座 | トップページ | 閉め出し »

「歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、achaccoと申します。
こちらを拝読して、七之助さんの好演や扇雀さんの良い男っぷりに共感しましたのでTB打たせていただきました。
しかし全体としてはまだまだツメの甘さが目立つお芝居でしたね。素材の良さを生かしきれてない、という部分にも共感です。

歌舞伎の「間」を楽しむには、生演奏が一番の方法だな、と再確認しました。本当は今すぐにでも生演奏に変えて欲しいのですが、せっかくのチャレンジですし、今後どのように試行錯誤していくのかを楽しみに再見しようと思っています。
またお邪魔させていただきますね♪

投稿: achacco | 2006年3月27日 13:37

achaccoさん、コメント&TBありがとうございました。実は、わたしも友人から「あちゃこ」と呼ばれることもあったりします。(^^)
トランペットやサックスの生演奏は、雰囲気に合って良かったですよね。歌舞伎は、音や音楽も役者さんと息を合わせて一緒にお芝居するところが魅力の一つなんじゃないかと思うのです。テープの音楽を使うことは新しい試みというよりも、かえって他のお芝居とさして変わらない印象を与えてしまっているように感じました。

投稿: kirigirisu | 2006年3月27日 20:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21013/9277010

この記事へのトラックバック一覧です: 東海道四谷怪談北番:

» 東海道四谷怪談 北番&南番通し [achaccoあしあと]
3/21観劇 コクーン歌舞伎を北・南と通しで観てきました〜。さすがにグッタリ。 ◇北番:1階BR前列(上手側)にて 感想を一言でまとめれば「発展途上なお芝居」という印象を受けました。 まだ北番の公演自体は2日目。少し詰めが甘いかな?と感じる部分も多々ありますが、この公演期間でどのように発展していくのかが楽しみになりました。 あまり上演されないという三角屋敷の場もあり、話の筋が分かりやすく、こじつけでのラストシーンにはならないので満足感があります。 橋之助さんの色悪な立役はさす... [続きを読む]

受信: 2006年3月27日 13:37

« 3月歌舞伎座 | トップページ | 閉め出し »