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2006年4月12日

花より団子?!

Konpira1 ってなわけで、さっき、帰宅したところである。

10日の月曜日はお天気が良ければ京都でお花見をするつもりでいたが、どこの天気予報を見ても雨。これは、大阪に行けという天の思し召しだろう(笑)と、京都を通り越して新大阪で下車。地下鉄に乗り換えてなんばへと向かった。

なんばで降りて向かう先は、やっぱり松竹座「浪花花形歌舞伎」。時間の都合で、1部『伊勢音頭恋寝刃』と2部『土屋主税』『お染の五役』。

『伊勢音頭恋寝刃』

この2年で見るのは3回目であるが、序幕を見るのは初めて。これで、二幕目に万次郎が貢を尋ねてきたいきさつがよく分かり、二幕目の冒頭の万次郎とお岸、お岸と貢の会話がすんなり入ってきた。たしかに、序幕がなくても良いと言えば良いのかもしれないけれど、奴林平(亀鶴)と丈四郎(橘三郎)&大蔵(松之助)の追いかけっこは楽しく、続く二見浦の場面も次の幕への助走っていう感じ。たとえが適切ではないかもしれないが、落語で言うと枕みたいに、観客の気持ちを舞台にぐっと惹きつける役割も果たしているように感じた。

愛之助の貢は、すっきり爽やかな二枚目。関西弁ネイティブらしい柔らかいアクセントの台詞が耳当たりが良かった。

『土屋主税』

これは、『松浦の太鼓』の鴈治郎版とのこと。去年見た『松浦の太鼓』があまり好きではなかったので、さほど期待はしていなかったのだが、実は、これがぐっと胸にきた土屋邸の奥座敷。お園のお琴を聞いている翫雀の土屋主税はなかなか品の良い殿様ぶり。其角から聞いた大高源吾の下の句の意味を探るうちにひらめいた表情とその後の寝たふりのとぼけぶりがなんとも愛嬌があって、わたしは段々と殿様びいきになっていった。隣家の吉良邸へ赤穂浪士が討ち入ったという知らせを聞いた主税の抑制がきいてはいるが心から喜んでいる様子とと其角の手放しの喜びぶりに、見ている方も、「赤穂浪士が討ち入りできて本当に良かったね」と二人の気持ちに共感してしまい、思わずウルウルしてしまった。伊勢音頭の万次郎も品と柔らかみがあって良かったけれど、この翫雀は本当に素晴らしかった。

『お染の五役』

これは、正直言って、もさもさ感があって、ちょっとうぅ~~んという感じ。特に、立ち回りは、菊五郎劇団のを見慣れているので、余計にそう感じるのかもしれない。

とは言いうものの、1部と2部は全体的に調和の取れた良い座組で良いものを見せてもらったという感じで大満足。もっと長い期間興行できるようになることを心から願っている。そうそう、吉弥さんが、いじわる仲居、若い武家娘、色気のある猿回しと八面六臂の大活躍だった。

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コメント

>kirigirisu さん、おつかれさまでした!お帰りなさい♪
どうぞゆっくりご養生くださりませ。
>落語で言うと枕みたいに、観客の気持ちを舞台にぐっと惹きつける役割
>この翫雀は本当に素晴らしかった。
>特に、立ち回りは、菊五郎劇団のを見慣れているので
三狂言とも、まったく!同感であります!!
若手を褒めておきましたが、翫雀リーダーのお力も誠に逞しく、頼りになるなぁ~と、上方の明るい未来を感じました。
立ち回りには、上方の「まったりさ」はイケないようで(笑)、あそこをビシバシ!決めてくれたら、または上方風の殺陣が出来たら、ステキですよね♪

投稿: 恵美 | 2006年4月13日 00:57

>kirigirisuさま
拙宅におこしいただきありがとうございました。
>吉弥さんが、いじわる仲居、若い武家娘、色気のある猿回しと八面六臂の大活躍だった。
全演目制覇。第三部は実直で男前の中間です。美吉屋さん,したい放題の今興行でございました。
翫雀丈も,上品さを加味し重石(爆)が効いて座頭らしい風格でした。
琴平行きがけの駄賃以上の成果があったのではと推測されます。

投稿: とみ | 2006年4月13日 12:32

#恵美さん
伊勢音頭の冒頭、万次郎、貢、藤波左膳の三人が並んだときに、翫雀さんの貫禄(本来の意味で(^^;)が際だっていましたね。菊五郎劇団の立ちまわりも年月をかけて今があるのですから、上方の方々のこれからが楽しみです。

#とみさん
3部も見たかったのですが、時間の都合で断念しました。吉弥さんの立役も、機会がありましたら、ぜひ、拝見したいです。
松竹座の雰囲気も好きなので、お金と時間が許す限りは足を運びたいと思っています。

投稿: kirigirisu | 2006年4月13日 15:45

kirigirisuさま、こんにちは。

「浪花花形歌舞伎」の観劇記を拝見して、とても楽しかった大阪遠征を思い出す事が出来ました。
『土屋主税』の亀鶴さんに惚れ惚れし、全てご出演の吉弥さんの大活躍に拍手喝采、大好きな(笑)愛之助さんの大役にドキドキしていた客席の自分が甦ってきます。
来年からもこの興行が続く事を心から願っています。
またこれからもこちらにお邪魔させてください。よろしくお願いします。

投稿: rika | 2006年4月17日 08:17

rikaさん
コメントとTBありがとうございました。
上方の若い役者さんの熱い思いが伝わってくる良い舞台でしたよね。
少しずつでも良いから、この興行が大きくなって行くことを願っています。
わたしも、rikaさんのところに後ほどおじゃまさせていただきます。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

投稿: kirigirisu | 2006年4月17日 17:08

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