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2006年6月 2日

ロンドン公演の評判その2

Financial TimesTimes Online にも劇評が載りました。両方ともに☆四つ。おおむね好評ということのようです。

Gurdianも含めて、海老蔵さんについては、藤娘の評判は悪くはないけれど、やはり与右衛門の方が印象が良いようです。Financial Timesで、坂田藤十郎さん(文中では3代目鴈治郎丈と記載)と比べられちゃっているのは厳しいとは思うけれど、海老蔵さんの女形については、「初めの一歩」段階であることを考えれば、悪くはないのでしょう。

あちらの方々の目も確かのようで、公平な見方をされているみたいなので、☆四つはそのまま受け取ってもいいのかな。外国の方にとっては、歌舞伎と言えば女形というイメージが強いようですが、海老蔵さんを通して立役の魅力も感じてくれればよいのですが。

かさねの亀治郎さんも評判が良いようですので、これを機に、今後、若い役者さんが定期的にロンドンで公演できるようになるといいですね。

***補足

Times Onlineでは、藤娘の長唄についても書かれています。最初の暗闇から聞こえる長唄とその後にぱっと明るくなって藤娘が立っているという演出が印象的だったようです。鼓のことを"the clack of wood block"って...。かさねも延寿太夫さんが賞賛を受けていたと附け打ちの山崎さんのブログに書き込みがあります。

***追加

Bloombergにも劇評が載りました。海老蔵さんは荒事のお家の役者で、女形を演じるのは画期的なことだと説明はしていますが、こちらは、ちょっと辛口かな?イヤホンガイドを使うと理解しやすいのとのコメント。Times Onlineでも、気が散るけれど(笑)、使った方が分かりやすいと書かれていましたね。

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「歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

わたしもはじめて長唄の声の美しさにに「ゾクっ」ときたのが藤娘でした。ま、わたしの感覚も外国のはじめてみる方とかわりないのですが(^^;;

投稿: 夕凪 | 2006年6月 2日 18:06

kirigirisu様、

ずっと以前から歌舞伎を見ていらして、しばらくブランクがあって、また近年熱心に見始めた・・・とのプロフィールが私と同じなので、いつかお邪魔しようと思っていました。私の友人も故辰之助の大ファンでしたヨ。私がちょっと(ちょっとでもないけれど)日本を離れている隙に、主だった役者さん達がみんな亡くなってしまい、しばらくは見る気になれませんでした。でも、今また、盛り上がって、不死鳥ですね、歌舞伎は。

ロンドン発の劇評、有難うございました。自分でチェックしようとは思わなかったので(笑)。"the clack of wood block"ってもしかして「柝」のことかも?"Times Online"の劇評家さんが亀治郎さんをすごくほめてて「見る目あるなあ」と思いました。それから「藤が松の木から垂れてる」って「え~っ、そうかあ?」と思って舞台写真をチェックしたら本当に上の方に松の葉の模様が・・・。今までそんなこと全然気にせず見てましたからビックリしました。

投稿: 喜の字 | 2006年6月 2日 19:28

英国での評判のご紹介、ありがとうございます。
なんだか、今どきの(笑)日本人以上に見巧者であることに、我ながら反省しなくてはならないと感じました。さすが!英国!ですね。
>喜の字さまの、「藤が松の木から垂れてる」
私もこの五月の藤娘で気づきましたが・・・なぜ?でしょうね?接ぎ木?
亀さんの評価が高いのは、嬉しいです。

投稿: 恵美 | 2006年6月 2日 23:36

#夕凪さん、こんばんは。
わたしは、たぶん藤娘を見るのが今回が3度目くらいだったのですが、初めて、長唄の素晴らしさに気がつきました。(汗)おまけに、ちゃんと見たのが今回初めてかもしれません。以前に見た方の名前を言うとわたしの名誉にかかわりそうなので内緒です。(^^;

投稿: kirigirisu | 2006年6月 2日 23:39

喜の字さん、ようこそ、いらっしゃいませ。
辰之助さんは、わたしが歌舞伎を見るきっかけになった役者さんでしたので特別でした。二度と歌舞伎は見ないだろうと思っていたのに、見始めたら、まんまとはまってます。(^^)歌舞伎は、これまでに何度も絶滅危機と言われましたけれど、今また盛り返しているようですね。

ロンドンの劇評、また見つけましたのでご覧くださいませ。わたしは、ほとんど斜め読みというか自分が知っている単語が多く書かれているところしか読んでいないし、自分に都合の良いように解釈しているのでかなりいいかげんです。(^^;

>"the clack of wood block"ってもしかして「柝」のことかも?"
単語だけ見ると「柝」とか「ツケ打ちの音」のような感じはするんですが、藤娘の冒頭の三味線と鼓と長唄のことを言っているようなので、単純に鼓のことなのかなと思った次第です。

松の木に藤がからむというのは、ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな歌舞伎らしい舞台装置ですね。

投稿: kirigirisu | 2006年6月 3日 00:08

恵美さん、亀治郎さんの評判かなり良いようですよ。どこの記事だったか、亀治郎さんが舞台をさらっていたというようなことが書かれていましたよ。

野生の藤が他の木にからみついているのを見かけたことがありますが、舞台装置としておめでたい感じを出すためのに松の木に藤っていうようにしたのでは?(後で調べてみます。)

投稿: kirigirisu | 2006年6月 3日 00:21

藤娘の「松の木にからむ藤」は、大道具さんのブログの1/19の日記 (http://blog.goo.ne.jp/o-dougu/d/20060119 ) によりますと、松が男性で藤がそれにからみつく女性の気持ちを表しているそうです。ほぉ~という感じですね。(^^) 4/11にも今回のヨーロッパ公演の藤娘の舞台装置について写真付で説明がされています。ご参考まで。

投稿: kirigirisu | 2006年6月 3日 15:23

はじめまして。
…って、リンクしていただいているじゃありませんか!ありがとうございます。
日本人の感想はないかなー?と検索していてたどりつきました。
ちょうどタイムズの記事をボロ訳してみたので、トラックバックを送ってみました。
ココログと相性がイマイチっぽいので、成功するかな?
今後ともよろしくです。
mojibake site itara gomennnasai

投稿: urasimaru | 2006年6月 6日 12:28

kirigirisu様、

大道具さんのブログを紹介してくださって有難うございました。と-ってもよくわかりました。なるほど、松の木は男、藤の花は女だったんですね。そこまで考えてあるとは。そうして、ロンドンに行った装置はもっと松の葉が茂っているみたいですから、容易に松の木だとわかったのでしょう。なるほど、なるほど。

投稿: 喜の字 | 2006年6月 6日 13:57

#urashimaruさん、こんにちは。
実は、かなり前からurashimaruさんの「たまてぼっくす」は拝見していました。(^^) こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。やはり、トラックバックは、届いていないようです。ココログさん、なんとかして善処して欲しいですわん。

投稿: kirigirisu | 2006年6月 6日 19:40

#喜の字さん
大道具さんのブログは、実際に携わっている方のお話ですし、素朴な疑問にも分かりやすく説明して下さっているので助かります。(^^) 踊りは、歌詞が分かればより一層楽しいということですが、なかなかそこまで手が回りません。

投稿: kirigirisu | 2006年6月 6日 19:47

皆さまこんばんは、青と申します。
わたくしも、5月は『藤娘』堪能して参りました。
海老蔵さんが、以前どなたかとの対談で“家の男松にからんでしめて~”と『藤娘』に言及してらして、今回歌舞伎座で出すと知った時に、その事を思い出しました。
もちろん女形ではないわけですから、いろいろと表面的なことばかりおっしゃっている方々も見受けますが、わたくしは丸谷才一氏に1票、というところです。
訪欧公演を経て、どのように変化したのか、またいつか舞台にかけていただきたいものです。
初舞台からここまで、途切れ途切れではありますが、拝見してきました。見得を切れば不動明王、そして目を半眼にした時のまるで観音菩薩のような静かな佇まい。
この二面性を見るにつけ、この先どんな姿を見せてくれるのかと楽しみで仕方ありません。
とにかく、長生きしなくてはと思う日々でございます。

投稿: 青 | 2006年6月17日 01:33

青さん、こんにちは。ようこそいらっしゃいませ。

海老蔵さんが「藤娘」を踊ると聞いたときは、正直驚きましたけれど、その後にパリ公演の演目が「紅葉狩」と聞いてなるほどなと思いました。これからも大きな目標を見据えて色々なお役に挑戦されることでしょうね。とにかく目の離せない役者さんです。

その時分の華と真に咲き誇った華を見るために、わたしも長生きしなくてはと思っています。(^^)

投稿: kirigirisu | 2006年6月17日 18:49

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