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2006年7月24日

公子さまにぞっこん

青ポチッで今日の昼の部「海神別荘」見てきました。初日に比べて、登場した公子さまの表情が軟らかく、一段と男前で王者の風格があって、より大らかで、くったくがなく、それはそれは素敵な公子さまでした。そのせいもあってか、公子さま登場からぐぐっとお話に引き込まれていきました。僧都と侍女達のやりとりを聞いている間にふと姿勢を変えるときのその洗練された動きと鷹揚さがなんとも魅力的。

僧都や博士と話すときは博識者や年長者を敬いながらも一応主としての威厳を保ちつつ若者らしい率直さ。侍女達と双六遊びをするときに見せるお茶目さと無邪気さ。鮫退治で見せる力強さと勇ましさ。美女を乗せてきた白龍馬を「ご苦労さん」とばかりになでて労る優しさ。美女を迎えたときに見せる心から嬉しそうな表情。美女の懇願に対してみせる寛大さ。公子の魔法だという美女の言葉に対する怒り(というか悲しみ?)。自らの手で殺せという美女の言葉に刀を抜いて美女と対峙するときの横顔の美しさ。

いやぁ~もう、きょうは、公子さまが見せる様々な表情に魅了されました。素敵なおとぎ話の世界に誘われたという感じでしょうか。そのせいか、厚底靴もデコラティブな舞台装置もほとんど気になりませんでした。(もうちょっとシンプルな方が良いとは思いますけど...。)

今日も公子さまの椅子が出てきたところで笑いがおこりました。なんでだろう~?不思議だ。初日に美女の最後の台詞『その、顔のお綺麗さ、気高さ、美しさ...」のときにも笑いがおきたのですが、今日は、客席が固唾を呑んで聞いていたという感じがしました。初日には、皆に聞かせるように歌い上げるように言っていた(と思う)のですが、声のトーンを落として、二人だけの世界で公子に対してささやきかけるように言っていたのが功を奏したのでしょうか。

わたしは、やっぱり、このお話が好きかな。あまり難しく考えずに、おとぎ話として見るととても面白いのではないかと思います。

【一口メモ】

筋書に写真が入るのは、26日(予定)からだそうです。

席:3F1列目やや下手寄り

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「歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

>今日も公子さまの椅子が出てきたところで笑いがおこりました。なんでだろう~?
美術担当の天野さんの世界観と、歌舞伎の固定観念の古典さとの融合の奇抜さ=カブキ具合の凄さ!がお分かりでない方が大半のようで・・・残念ですね。
「海神別荘」は傑作舞台です!公子さまは絶品ですよ~♪

投稿: 恵美 | 2006年7月24日 23:23

kirigirisuさま
いいな、いいな♪ ポチッとチャンスがあれば公子さまに会いに行けるなんて、とてもうらやましいです。
公子さまの細かいレポありがとうございます。面影が甦って、またまたお会いしたくなりました(笑)。

投稿: スキップ | 2006年7月25日 00:24

恵美さん、こんにちは。

海の中の話あるいは架空の世界の物語ということを理解して見ていない方が多いのでしょうかしら?ちらしの裏を見ればあらすじが書いてあるのになぁ...。最初っから舞台に置いてあれば笑わないのかな?

公子さまが、双六をやっているときに賽子を振らずにとぼけて適当に数字を言う仕草がとても可愛らしいぃ~。

投稿: kirigirisu | 2006年7月25日 00:24

スキップさん、こんにちは。
きょうは、最後の場面「ニヤリ」は、なかったようですけれど、美女を見つめる横顔の美しさは堪能しました。(^^)
初日に比べてうぅ~んと表情が軟らかくなったのが印象的でした。

投稿: kirigirisu | 2006年7月25日 00:31

筋書に写真が入るのは、26日(予定)ですか!(ぶほー!←鼻息)
このまま入らないのかと心配してましたが、これで待ってた甲斐がありました。
情報、ありがとうございます。

投稿: urasimaru | 2006年7月25日 11:46

urasimaruさん、こんにちは。
写真が入ってから買うつもりだったのですが、待ちきれずに買っちゃった口です。(^^; 今月は写真何枚か買うことにしました。

投稿: kirigirisu | 2006年7月25日 12:21

先日、ポチッという千遇のチャンスに出会い(3等Bでしたので)ついつい、いっちゃった口です。
「ご苦労さん」となでる場はみのがしてました。いろいろなビジョンから、心してみなくっちゃ。参考になりました。そろそろ最後の観劇ですもの。
筋書きの写真が入るのが、毎月待ち遠しいです。早くみたいのですもの。貸し筋書きたかあったら、借りちゃうかも。

投稿: かいちょ | 2006年7月26日 00:18

行かれそうもない日なのに、Web松竹のサイトをのぞいては好みの席が出ると思わず「ポチッ」としそうになる青ポチッ症候群にかかっています。(^^; 

愛犬か愛馬の鼻先をなでるかのように白龍馬をなでるしぐさがとても自然でした。公子さまは、ホンに愛すべきお方です。できれば、もう一度ポチッとしたいところです...。

投稿: kirigirisu | 2006年7月26日 00:42

今月最後の昼の観劇、「その、顔のお綺麗さ、気高さ、美しさ…」笑いが起こってしまいました。間がほとんどなかったので、命惜しさの心変わりと思われたんでしょうか。残念。

投稿: urasimaru | 2006年7月29日 11:23

う~ん。そこで笑いがきましたか...。わたしは、あそこは結構eroticな場面なんだと感じているんですが。実は、昨日28日にポチッでもう一度見てきました。お隣に座っていたおじいちゃまは最初は椅子に深く腰掛けていたのですが、終わりに近づくにつれ身を乗り出して見ていらっしゃいました。

投稿: kirigirisu | 2006年7月29日 11:35

こんにちわ。
「椅子の笑い。」ありましたよ~。
いち観客として「恥じ入るね」。公子様ごめんなさい…でした。
「天守物語」といい「海神別荘」といい、以前に比べて妙ちくりんな笑い(私からみると)が増えていました…。
これが”今”ってことなんでしょうか…。

投稿: かしまし娘 | 2006年8月 2日 10:53

かしまし娘さん、こんにちは。
「椅子の笑い」は、3回ともありました。もう半分あきらめの境地。(^^; 28日に見たときに、某女子大の団体さんから「すっごぉ~」という声もあがっていたので、人間おどろくと笑っちゃうこともあるのかもしれませんね。

投稿: kirigirisu | 2006年8月 2日 11:49

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