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2006年8月 9日

納涼歌舞伎第3部

納涼歌舞伎@歌舞伎座、第三部の南総里見八犬伝を見てきました。全体としては、初日ということもあるでしょうがテンポが悪くて、場数が多いせいか場面転換が多くてその都度に幕が引かれるため、ちょっとダラダラ感を感じました。幕が引かれるたびに話の流れをぶった切られた感じがして、余計に話が分かりづらいように思いました。これは、ある程度は、日を追うごとに改善されていくことなんでしょうが。八犬伝を一番楽しみにしていただけに、「あれれ...」と感じてしまいました。

思うにまかせての脈絡のない好き勝手な感想です。まだ、初日開いたばっかりですので、これから、どんどん変わるでしょう。

庵室の場で、安西景連の霊がすっぽんから出てくるのですが、なかなかの男前。あれ誰だろう?と、うろ覚えの配役を頭に浮かべてはみたものの分からず。今月は写真が入ってから筋書を買うつもりなので、休憩時間に、早速ちらしを見たら、松也くんではありませんか。松也くんを見るのは5月の團菊祭以来なのですが、犬江親兵衛を含めて数ヶ月でとても大人っぽくなったように感じました。

伏姫さん、貫禄があって、山の中で人目を忍んで暮らしている割には食糧事情が良いのかしらと、余計なことを思ってしまいました。正直、扇雀さんの伏姫は、ちょっとどうなんだろう?という感じがしたのですが、もう一役の山下定包は、得体の知れない不気味な存在感を醸し出していて、こちらの方が断然良い。(声がドスのきいた参議院議長風でございました。(^^;)

三津五郎さんの左母二郎の悪っぷりが良い。台詞まわしが師匠の2世松緑を彷彿させるところが多々あって、聞いていてとても不思議な感覚でした。芸ってこういう風に繋がっていくんだなと改めて実感しました。ただ、道節になると、左母二郎ほどには人物像がハッキリしないのが残念。

孝太郎さんの浜路は、とても可愛らしくて、浜路の一途さ、哀れさがよく伝わってきました。紫と赤の着物がよくお似合いでした。

高麗蔵さんが、とてもイキイキとされていたように思いました。

今日の一番のお目当ては、現八の信二郎さん。登場するまでが長かったぁ~。フェイスペインティングがキュート。最初、声がざらついているようだったので大丈夫かなと思っていましたら、最後の方はちゃんと出ていたようです。芳流閣の場で染五郎さんとの立ち回りで、屋根からうまい具合に落ちなかった十手のようなものをすかさず足で蹴り落としていたり、庚申塚刑場の場で倒れた竹垣を後ろの方に片付けるなど足場固めに気を配っていましたっけ。いわゆる二枚目系の拵えよりも、今日のような感じの方がお似合いです。一番最後の鬘と衣装が素敵。もうちょっと前面に出られるようになれば良いのですが...。場が変わるごとに衣装も変えていたようで、このお支度も役者さん方は大変だったのではないでしょうか。

【余計なひとこと】

八房が庵の前で寝そべっているのを見て(@@)。一瞬、牛かと思いました。(^^; 本を見ると毛並みは白で八つの黒の斑があるとは書いてありますけれど、八房は、物語で重要な役割を果たしているのですから、視覚的にもう少しなんとか考えていただきたかったと思うのですが...。

【鯛焼き屋さん情報】

このところ三階にいた鯛焼き屋さんは、今月は1階に降りてきました。外国人のおじさまが珍しそうに見ていましたっけ。

1部と2部は、もうちょっとしてから見に行くことにします。

座席:16列中央

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コメント

kirigirisuさんこんにちは。
早々のコメントありがとうございました(^^)
ほんとうに、段取りの悪さは初日ゆえと思いたいですね。しかし、お芝居での主役感の薄さは日を追ってどうにかなるか、ちょと不安、、というところでしょうか。舞台の上の役者さん達が一番、感じていらっしゃることでしょうね・・・

別記事ですが、10月の演目もありがとうございます!見過ごした自分に突っ込みを入れているところです(-.-;

投稿: coco | 2006年8月 9日 14:47

cocoさん、こんにちは。
八犬伝は、今月一番楽しみにしていただけに、余計肩すかしをくらった感じがしました。cocoさんのblogを拝見して、うんうんとうなずいてしまいました。

お芝居のアンサンブルも日ごとに調和してくることを期待していますが...。

投稿: kirigirisu | 2006年8月 9日 16:15

こん♪♪は。

同じ初日観劇をされていたようですね。私も今月の納涼歌舞伎のなかで一番期待してものだけに、まったくの不完全燃焼です。もっとも七月の完成された舞台を見た目からは余計ゆるく感じたのかもしれませんが。

しかし、初日と言えどもやはり舞台転換の段取りの悪さのみならず、台本のテンポの遅さは是非手を加えてより改良して欲しいものです。

TBをうちました。

投稿: 六条亭 | 2006年8月10日 00:19

六条亭さん、コメントとTBありがとうございました。

やはり、初日に3部をご覧になった方々の多くは、舞台転換の段取りの悪さを感じていらっしゃるようですね。三津五郎さんなら初日からカッチリなさるだろうという期待感もあったことも余計にそう感じられるのかもしれません。

投稿: kirigirisu | 2006年8月10日 10:00

kirigirisuさま こんばんは。
さっそく初日にいらしたのですね!
観劇のこのあたりの席という記載は面白いアイデアですね。場所によって、いろいろ変わりますもの。
次回の八犬伝は、どちらからかしら?3Fからのお楽しみポイントは、がんどう返しの時、染五郎さんと信二郎さん どちらが持ちこたえているかみえるところです。
(ほんのちょっとの差ですが。2日めは染五郎さんが10秒勝ち)

投稿: かいちょ | 2006年8月10日 22:29

かいちょさま、こんばんは。
初日もがんどう返しのガマン比べは染五郎さんの勝ちのようでした。下から見ていても信二郎さんの体がゆれていたのがしかとわかりました。(^^)

投稿: kirigirisu | 2006年8月10日 23:07

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» 『南総里見八犬伝』−納涼歌舞伎第三部の簡単な感想 [六条亭の東屋]
七月大歌舞伎のまとめも書いていないが、昨日予定外で納涼歌舞伎初日の第三部を観劇したので、その簡単な感想を書いておく。 あえて一言で言えば、最近上演されていない演目の初日であることを割引いても、テンポが非常に遅く、緊張感のない舞台だった。原因はいろいろ考えられるが、一つは滝沢馬琴の膨大な原作のエッセンスを追うのに精一杯の渥美清太郎の台本にあるだろう。今回今井豊茂の補綴・再構成が入っているようであるが、それでも冗長の感は否めない。納涼歌舞伎第三部の通し狂言の制約はあるにせよ、全五場十一幕で三時間の... [続きを読む]

受信: 2006年8月10日 00:11

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