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2006年10月14日

元禄忠臣蔵1部

本日(13日)見てきました。国立劇場のサイトに「チケット完売」と書いてありましたが、劇場の入り口にも「満員御礼」の札が立っていました。今日は、どこかの団体さんも入っていたせいかロビーもいつもより混雑気味。

見終わって一番感じたのは、いつもより耳が疲れたということでしょうか。普段は、新歌舞伎でも古典でもボォ~っと聞いている(見ている)ことが多いのですが、元禄忠臣蔵は、ほとんど台詞のみですし、音楽が入らないので耳やすめするときがないことも関係があるのかも。それに、なにせ登場人物が多いし、同じような格好(拵え)なので、ちょっと気を許すと一体この人は誰だっけ?状態。(^^; 多少デフォルメ気味の衣装やお化粧って見る方にはありがたいものですね。

お芝居を見る前に原作本を読んでいたせいか、本で読んだところがお芝居になるとこういう感じになるのかとか、筋を追うことに気を取られてしまったこともあって、お芝居に入り込めずにちょっと引き気味に見てしまいましたた。読まずに素直に見た方がもっと楽しめたのかもしれません。とはいえ、このお芝居が書かれた頃は、日本人なら皆が知っている忠臣蔵。という大前提があるので、まっさらで見るのも結構つらいかもしれません。

印象に残ったところをつらつらと...

第一幕の「江戸城内御用部屋の場」の喧嘩両成敗を主張する多門伝八郎(歌昇)とすでに裁定は下ったとする加藤越中守(東蔵)、稲垣対馬守(松江)のやりとりはなかなか見ごたえがありました。歌昇さんは多門伝八郎と堀部安兵衛の二役を好演されていましたが、多門伝八郎の方が良かったように思います。

浅野内匠頭と片岡源五右衛門の別れの場面は、もうちょっとウルウルするかと思ったのですが、意外とあっさりと見てしまいました。ここは本を読まないで見た方がよかったかもしれません。

歌六さんは、またまた吉右衛門さんよりも年上のお役でした。なぜか、わたしは、歌六さんの台詞を聞いているとお芝居の中にすっと入り込みやすいのです。

種太郎くんは健気な松之丞を好演していました。井関紋左衛門役の隼人くんは、実年齢(中学1年)にしては背が高くその割には声が幼いため、そのアンバランスさが相まって、徳兵衛の言う「おれの子に生まれたのが、おのれの不運」という井関紋左衛門のはかない人生を感じさせていたように思います。

富十郎さんはところどころ台詞がアヤシイところがありましたけれど、内蔵助との「通るぞ」「ならぬ」「通るぞ」「ならぬ」というやりとりは、ぐぐっと胸にひびきました。さすがですね。

そういえば、文楽の「仮名手本忠臣蔵」のときに売っていた「腹切り最中」、今回も売ってました。

席:2階後方中央寄り

【追記】

そうそう、昨日、京紫さんの立役を初めて拝見しました。ものすごく珍しいことなのでは?昨日書こうと思っていたのにコロっと忘れていました。

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「歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

私も先日忠臣蔵第1部を拝見しました。
私の場合は、殆どストーリーをしらないまま、まっさらな状態で見たので
結構楽しめましたよ。
けど、仰るとおり、つらい部分もありました。
家に帰ってプログラムをじっくりと読んでようやく気づいたのですが、
一人二役をされている方が結構いらしたのですね。
道理で「あれ、ここにもまた出てる」「あれ、まただ」と思っていたわけだ^^;

歌六さんは私も好きです。

実は原作をアマゾンで買って、既に届いているのですが、
今のうちに読んでしまおうか、それとも12月までとっておこうか、
うじうじと悩んでいます(笑)

投稿: よんたん | 2006年10月14日 15:04

よんたんさん、こんにちは。
普段は、断然「見てから読む派」なんですが、原作本が結構面白かったものでついつい読んでしまいました。おまけに配役を想像しながら脳内仮想上演もしてしまったのでそのイメージも先行してしまいました。
やっぱり後で読めばよかったかなとちょっと後悔してます。(^^;

投稿: kirigirisu | 2006年10月14日 15:36

誰が誰だかわかんないまま、あーお侍がいろいろやってるーって感じで見ました。でも、それはそれなりに興味深かったです。
どぶなので身体が疲れました。(それで緊張してよかったかも)
あんな文章読めないので、本は読まないと思います。(苦笑)
でも、発表当時は普通の小説だったんですよねー。
そのころの人たちは、浪士たちにも今の信長や秀吉並に予備知識があったんでしょうね。

投稿: urasimaru | 2006年10月18日 10:34

urasimaruさん、こんにちは。
主な登場人物くらいはなんとなく分かっているつもりでも、話が進むうちにこの人誰だっけ?状態。(^^; 昭和初期は、誰もが普通に知っていることだったんでしょうね。しかし、あの膨大な台詞は役者さんも大変でしょうが聞く方も大変ですよね。(^^;

投稿: kirigirisu | 2006年10月18日 14:37

まいど!
私ってば、異常に盛り上がってしまいました。レポも長文になってしまって…。
私も、観てから読む派なんですが、今回は逆になってしまいました。
TBさせて頂きました。時間があったら読んで下さい(笑)。なんせ長いんで…。

投稿: かしまし娘 | 2006年10月27日 15:59

かしまし娘さん、コメントとTBありがとうございました。
気合い入れて読ませて頂きます。(^^)

投稿: kirigirisu | 2006年10月27日 23:38

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