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2006年11月17日

もう一度見たい!

今日、演舞場の昼の部行ってきました。3日以来2週間ぶり。二度目の観劇。今回は母親と一緒なので少し余裕を見て家を出たものの、わたしのうっかりで駅からまた一度家に戻る羽目に...そんなこんなで劇場に着いたときは開演5分前。(^^;

『勧進帳』揚幕に飛び込んでいった弁慶の後ろ姿を目で追いながら思ったことは「もう一度見たい!」でした。7月の海神別荘のときと同じく、初日近く見たときはちょっと?でしたけれど、後半に2度目を見たときにその世界に引き込まれ、なんだか分からないけれどもう一度見たいと思った感覚によく似ているかもしれません。

今日の弁慶は、今まで見た海老蔵さんの弁慶の中で、と言っても松竹座を含めて4回目ですが、一番落ち着いて安定していたのではないかと思いました。最後に花道の七三の凛々しい立ち姿の弁慶は関を無事に通り抜けた安堵感とまだまだこれから先も気が抜けないという緊張感も感じられ、これから一足先に行かせた義経と四天王の後を急いで追いかけていくんだということがしっかりと伝わってきました。花道の飛び六方を単なるショー的な最後の見せ場にしていないところが好ましく思いました。

現時点の海老蔵弁慶は試行錯誤中でとても不格好なものかもしれませんが、とても惹きつけられるなにかを感じます。その時分時分でどんな弁慶を見せてくれるのか、年月を経てどんな弁慶ができあがっていくのか。それを見ていくのが楽しみ。

というワケでということもないのですが、あまり普段写真は買わないのですが、今回の弁慶の写真を買いました。一人の役者さんが演じる一つの同じ役の写真をその時々に買っていくとその変遷が見えて面白いかもしれないとふと思ったので。ちなみに、今月の海老蔵さんの写真ですが、全部で12枚。(弁慶7枚、狐忠信3枚、忠信と春永各1枚ずつ) 劇評家の間で不評な詰めよりで歯が見えている写真も出ていました。この顔は結構好きですし、もしかしたら将来貴重な写真になるかもしれないので買おうかなと思いましたが、結局別の写真にしました。(笑)

今月の勧進帳で手拍子がされた日があったとあるblogで読んだので遭遇したらやだなぁと戦々恐々としましたが、今日は平日の昼間で年配というか高齢の方が多かったせいでしょうか、大きな拍手だけでホッとしました。

『弁天娘男女白浪』は、前回同様に、観客もちゃんと騙される(笑)弁天小僧の化けっぷりと南郷とのイキのあったやり取りがとても面白かったです。団蔵さんの鳶頭は今日も渋くて良い男っぷり。橘太郎さんの軽妙な番頭さん。呉服屋さんにしてはちょっと強面の浜松屋手代衆(^^;。菊五郎劇団らしい雰囲気も満喫。

『番町皿屋敷』は、あまり好きではないお芝居ということに加えて、昨日というか今日は半徹だったもので、ほとんど意識不明状態...。

話は変わりますが、うちの母は、若い頃に娘義太夫になりたかったという文楽と歌舞伎が好きな母親(つまりわたしの祖母)と素人芝居をしたり大向こうをしていたという大の歌舞伎好きだった父親(わたしの祖父)という家庭に育ったのにもかかわらず、ミュージカルやレビュー系のものが好きで、ほとんど歌舞伎に興味がないというある意味ツワモノ。それでも最近は、ご贔屓の菊之助さんや海老蔵さんが出る芝居に誘うとたまについてきます。自他共に認める面食いで、今日、すかさず「あれ誰?」と聞いてきたのは、薪車さんと団蔵さんでした。(^^)

席:1階7列目やや上手より

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「歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

海老蔵さんの弁慶、いろいろいわれちゃっているし、私も書いちゃいましたが、これから、何度も演じていくだろうお役でしょうから、その変遷をみていけるのは、ファンの楽しみですよね。
私もあまり舞台写真は買わないのですが、梅枝くんのとかは買っちゃいます。玉三郎さんはちゃんとした写真集やカレンダーがでるので買わないのですが、いまこのときだけという写真は買っておかないと後で後悔するかと思ってます。

投稿: まこ | 2006年11月17日 23:15

kirigirisu様、

今月はものすごく忙しいのに加えて、演舞場の昼の部は3階はすぐ売り切れ、そのうち全部売り切れで、諦めていましたら、昨日の夜、怒涛のチケット放出!3階1列目中央あたりが買えました!嬉しい!!ちょくちょくチェックしていた甲斐がありました。ルンルン!

投稿: 喜の字 | 2006年11月18日 18:31

まこさん

歌舞伎ってベテランの成熟し洗練されたお芝居を楽しむことができるし、花形の荒削りで未完成でも勢いのあるお芝居を楽しむことができるというとても懐の深いものだと思うのです。

が、普段はあまりそういうことを深く考えて見ていないかも。(笑)ただ、好きな役者さんが出ているお芝居を見に行って、幸せな気分に浸ってくる。これが一番かと。(^^) 

生で見るのが一番とは思うのですが、写真を見てその舞台を思い返してニタニタ(はたから見るとかなりアヤシイヤツです(笑))するのも一興ですね。

投稿: kirigirisu | 2006年11月18日 19:43

喜の字さん

昨日の怒濤の放出って割合夜遅くでしたよね。演舞場は油断も隙もありませんね。(笑)でも、良いお席をゲットされて良かったですね。(^^)

わたしも歌舞伎座のチケットをチェックしたついでに演舞場をのぞいてビックリしました。思わずクリックしそうになった右手をなんとか押さえつけました。(笑)

投稿: kirigirisu | 2006年11月18日 19:58

こんばんは、私も18日に再度昼の部に行って来ました!
今回は欲張らず(?)三之助三人に集中して見ていたような私、海老蔵さんに関してちょっとマズイ気分になってきたようで・・・(^^; kirigirisuさんのように、きちんと見られる目に、いつかなれるのやら、と我ながらあきれております。今月の花形、もう私は行く機会がないのですが楽しかったですーー♪

TBさせていただきました。ぜひ、拙ブログにもご送信くださいませ♪

投稿: coco | 2006年11月19日 21:35

cocoさん

ちょっとマズイ?えぇ~やっぱりお気に召さなかった?
人はそれぞれ好みがあるからそれはそれでいいと思うのですが...
とは言うものの、ちょっと気になるのでcocoさんのところに
早速おじゃましてみました。

うふふふふふ(*^^*)そうですか。そうですか。ヾ(^^)
もしかしたら、わたしにも潜在的にはそういう感覚があるのかな。
なんだか分からないけれど惹かれるってそういうことなのかも
しれません。

投稿: kirigirisu | 2006年11月19日 22:48

kirigirisuさま
歌舞伎好きになる運命の血が流れていらっしゃるようですね!?
私もたまに親といきますが(それだけで親孝行しているつもりで・・・)「誰?」とよく聞かれます。誰を聞かれるか ちょっと興味深い。
こちらで、人それぞれのコメントを読ませていただくのも、楽しいです。私は極端によくみえちゃう贔屓ものですが、いろんな感想を聞くのが好きです。
舞台写真好きの私は、大量の写真に嬉しい悲鳴をあげているところです。

投稿: かいちょ | 2006年11月19日 23:22

かいちょさん

今回は海老ちゃんの写真がどっさり出ていましたね。(^^) どれもこれも欲しかったですが、色々と迷って弁慶2枚、本物忠信と狐忠信を各1枚づつ買いました。前回買ったの海神別荘のとき。見比べてみるとすっごく面白い。

わたしも頂いたコメントやあちこちのblogを拝見して、色々な感想を拝見するのが楽しいです。みんな同じじゃぁつまらないですもの。(^^)

投稿: kirigirisu | 2006年11月20日 15:13

海老蔵さんの弁慶、落ち着いてこられたそうで、私ももう一度見てみたくなりましたが、チケットをゲットするのも大変なようですね。
ところで飛び六方で手拍子が起こったというのは、ぞっとしますね。
自分でリズムを作っていかなくてはならないところに、手拍子で半ば強制されたらものすごく嫌でしょう。
以前幸四郎さんがお父様が亡くなった時飛び六方の手拍子に励まされてとてもありがたかったと述べていらっしゃいましたけど、それはそれ。
成田屋の飛び六方に手拍子は絶対に起こって欲しくないと願う私です。

投稿: yuki | 2006年11月20日 17:22

yukiさん、こんにちは。

幸いなことに、まだ成田屋の飛び六方で手拍子に出っくわしたことはありませんが、飛び六方での手拍子は本当にやめて欲しいですね。海老蔵襲名のときに三津五郎さんの弁慶で初めて手拍子に遭遇してから、勧進帳を見るたびにヒヤヒヤしています。イヤホンガイドでそっと注意を促してくださるといいのになぁといつも思います。

投稿: kirigirisu | 2006年11月20日 21:45

「ここでは手拍子ではなく普通の拍手を」とイヤホンガイドでそれとなく注意を促していただくというのはなかなか良いアイデアですね。(*^_^*)
良いことだと信じて、手拍子に参加することで満足感を味わってしまう方もいらっしゃるでしょうから。
例えば「うかれ心中」のイッツアスモールワールドの下座音楽での鼠の宙乗りなんかでしたら、手拍子はぴったりですけど。^^;
弁慶の飛び六方に手拍子は合わないと思います。

投稿: yuki | 2006年11月20日 23:45

yukiさん、こんにちは。

飛び六方は、三段跳びとか棒高跳びじゃないですものね。(^^;
イヤホンガイドで、事前にそっと耳元で囁いてくだされば、そういうものではないということが浸透していくと思うのです。

投稿: kirigirisu | 2006年11月21日 13:33

今日、行ってきました。演舞場昼の部。

で…ゾッとする手拍子…起こりましたよ。それも大勢!こちらのブログで拝見していて「まっさかね」と思っていましたし、最後の瞬間までまだ「まさかね」と思っていましたら、大きな手拍子が!唖然呆然愕然でしたよ。1階の方が多かったように思いましたが2階は見えませんでしたからわかりません。3階はほんの少し。

でもね、思うに、それを誘発する「勧進帳」だったとは思います。なんか、熱演なのはわかるのですが、エネルギーを全部外に出して発散するような弁慶と、ひたすら「わかりやすさ」を旨とするような富樫だったような気がして…。最後のお辞儀もあんなにわかりやすくお辞儀するものか?と思って。あれでお客さん、大喜びしてしまったと思うのです。

「浜松屋」もひたすら「わかりやすく」。だから演出から違いましたよね。なんだか「これでいいのか?」とすごく疑問詞いっぱいの今日の昼の部でした…。

投稿: 喜の字 | 2006年11月22日 22:32

喜の字さん、こんにちは。

う~ん。そうでしたか。どうも他のblogを拝見しても今日は出来がかなりよくなかったようですね。3日のときは、お辞儀はもしかすると誤解されるかなとはちょっと感じましたが、17日はほとんどお客様に対するお辞儀ではないというように見えました。手拍子については先日と2回とも誘発するようなしぐさは見受けられなかったと思いましたが、なんなんでしょうねぇ...。

花形の場合は、どうしても安定性に欠けるので、周囲にベテランがいないと一旦つまずいてしまうと歯止めが掛けられなくてそのままズルズルと落っこちるところまで落こちゃうんでしょうか...。なんともお気の毒でございました。どこかでお口直しというかお目直しができると良いのですが...。

投稿: kirigirisu | 2006年11月22日 23:41

うちの母も、薪車さんがでてきた時に「誰?」と反応していました。おんなじだわって思って。うふふ。
見ようによっては海老蔵さんっていってました?!
かっこいい人=海老蔵さん ですよね?!

投稿: かいちょ | 2006年11月26日 00:21

うふふふふ。おば様キラーでしょうかしらん。
きのう、薪車さんの素顔を拝見してきましたよ。
素顔も目鼻立ちがハッキリクッキリしていました。

投稿: kirigirisu | 2006年11月26日 14:42

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やりました。再度昼の部のチケットを取って行ってきました~♪ 前回の感想はこちらで [続きを読む]

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