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2007年2月17日

2月花形@博多座 夜の部

ってなわけで、駆け足で太宰府天満宮とプライスコレクションを見て、ホテルに荷物を置いて博多座へ。博多座は今回が初めて。外観は石作り風でやや無機質な感じのするビルですけれど、噂どおり中に入ると暖かな木のぬくもりが感じる素敵な劇場でした。

夜の部の最初は『おちくぼ物語』。まさしく「和製シンデレラ物語」。個人的には、江戸前好きなもので、源氏物語と同様に現代語の王朝ものはあまり好きではなかったりします。シンデレラ物語と思って、気楽に拝見しました。菊之助さんのおちくぼは、言うまでもなく健気で可愛らしい女性です。やっぱり後半がみものでしょうか。菊之助さんの魚屋宗五郎が見たくなりました。(笑)

海老蔵さんの左近少将ですが、なんて言ったらいんでしょうね。(^^; 浮世離れしているというか、当時の貴族階級の人ってああいう感じだったんでしょうか。本気なのかとぼけているのか...。菊之助さんがやや素で笑っているところもあったような。いずれにしても、二人の息はピッタリ。見ていて安心。

継母役は右之助さん。よく舞台では人柄が出るっていいますが、右之助さんは、悪役でもどうしても良い人に見えてしまいます。(^^; おちくぼのお父さん役の團蔵さんは、悪役は凄みがあって素敵ですが、こういう奥さんに頭のあがらない情けなぁ~~い旦那の役もホントお上手ですよね。

いじわるなお姉さま役の京蔵さんと京紫さん。京蔵さんの後半の泣きっぷりが笑えます。そのイメージがあるので、昨日の今日で、昼の部の鏡獅子でこのお二人が胡蝶で登場されたときに、「あら、いじわるなお姉様たちだわ」と一瞬頭をよぎりました。(笑)

『船弁慶』 11月の演舞場で菊之助さんのを見たばかりですが、今回の海老蔵版は、全体的に骨太な感じがしました。とにかく、知盛の霊の迫力はすごかったです。ぜひ、東京でもやってくださいまし。通います。前半の静御前は、拵えがこれまでとは違ってシンプルなだけに、女らしさを出すのはこれまで以上に難しいだろうなと思いました。義経との別離の悲しさや憂いの表情は良かったですが、やっぱり、まだ立ったり座ったりするときにちょっとしぐさが男っぽいところがあるのと足の運びがやや大きいのが気になりました。が、さらに女方に磨きをかけたら、海老蔵さんの船弁慶は他に類のないスケールの大きなものになるだろうと思います。そんな日が近い将来に来るのを楽しみにしてます。

ともかく知盛の霊はすごい迫力。弁慶も形だけの祈りでは撃退できそうにもありません。團蔵さんの弁慶もかなり力が入ってました。最後、幕外での太鼓と笛で知盛を押し戻す場面は、知盛が引っ込むのは百も承知なんですが、太鼓と笛がちょっとでも気を抜いたら、知盛が本当に舞台に入ってきそうなくらいの迫力でした。その三者にツケ打ちさんも加わっての四つ巴の気合い合戦。見ごたえありました。お金と時間があったら、もう一回といわず何度か見たいと思いました。

『彦市ばなし』これは民話から取ったお話。彦市の松緑さん、天狗の子の橘太郎さん、お殿様の亀蔵さん。ほんわかとしたお話で三人ともにとぼけた味が絶妙。最後の川の中を見せる場面はわたしとしてはちょっとビミョウですが、幕切れの橘太郎さんの体勢は簡単そうに見えますけれど、あれは身軽な橘太郎さんでなければできない形。「橘屋!」と一声欲しかったです。

席:1F6列目上手寄り

後見ウォッチング:海老蔵さんが大役や初役のときには必ず升寿さんが後見にいらっしゃいます。前半の静御前のときと知盛のときとお顔が違うのが印象的でした。女方のときは踊りを見守るような感じでしたけれど、後半は一緒に踊っているかのようなお顔付きでした。(^^)

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コメント

ほ~んと、海老ちゃんの知盛は凄い迫力でした。私は花道すぐそばでしたので、あの顔、怖かったです。海老蔵さんのああいう大きさ、枠に入りきらないところは、と~っても魅力的ですよね。
kirigirisuさんが福岡の旅を楽しんでおられるようで、私も嬉しく存じます。

投稿: SwingingFujisan | 2007年2月18日 01:21

kirigirisuさん、こんにちは。

いいなぁ~~~楽しそうだなぁ~~~行きたいなぁ~~~。
とレポを拝見しながらつぶやいて(ぼやいて)います(笑)。

投稿: rika | 2007年2月18日 09:51

SwingingFujisanさん

なんか凄かったですよね。花道からまた舞台に戻りそうな勢いでしたものね。身体も大きいし、目の動きもハッキリ分かるし、動きも大きくてシャープですから迫力あるし見ごたえありました。人間離れしたお役はホント天下一品です。(^^)

投稿: kirigirisu | 2007年2月18日 21:37

rikaさん

楽しかったでぇ~す。(^^)v博多座の演目は、分かりやすいし、動きもたくさんあるし、若い役者さん達みんながのびのびと力一杯やっているのがとても素敵でした。ベテランの脇の役者さんもそれぞれの良い味を出されていました。

投稿: kirigirisu | 2007年2月18日 21:43

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