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2007年2月27日

安宅と道成寺

やっと仕事が一段落。すでに1週間以上経ってしまってかなり記憶があやしいのですが、先週の日曜日の18日に「安宅」と「道成寺」(観世能楽堂)を見てきました。「勧進帳」の元である「安宅」は前々から見たかったのですが、お能超初心者なので番組を見つけるのが遅くて機会を逃していました。最近は、少し慣れてきて、結構、早く見つけることができるようなりました。(^^)v

この日は、観世芳宏さん(観世宗家の観世清和さんの弟さん)の十二世山階彌右衛門襲名披露公演ということで、「安宅」と「道成寺」の豪華二本立てに各観世流のお家の方(という言い方で良いのかな?)の仕舞という豪華版。一回で色々なものが見られるというお能超初心者の闇雲で思いっきり勘違いな発想で、おめでたい会の端っこに座らせていただきました。(^^;

番組は、「安宅」の前に連吟、舞囃子、狂言「牛盗人」がありました。

「安宅」勧進帳 延年之舞 貝立貝付

     シテ:観世清和 子方:観世三郎太 ワキ:宝生閑
     ツレ:武田宗和、武田尚浩、上田公威、藤波重彦、角幸二郎、
                  大西礼久、観世芳伸、浅見重好、坂口貴信
           アイ:山本則孝、山本則俊
             笛:一噌仙幸 小鼓:大倉源次郎 大鼓:亀井忠雄 

仕舞    「老松」梅若万三郎、「笠之段」梅若六郎、「弱法師」観世喜之、
         「梅」片山九郎右衛門、「船弁慶」観世銕之丞

「道成寺」赤頭、中之段数拍子(足へんに間という字)、無拍子之崩、五段之舞

    シテ:山階彌右衛門(観世芳宏改メ)
    ワキ:村瀬純 アイ:山本東次郎、山本泰太郎
     笛:一噌隆之 小鼓:噌和正博 大鼓:柿原弘和 
           太鼓:金春国和
  

「安宅」を見ていて、勧進帳ってホントよくできたお芝居だと再確認しました。言葉が悪いですが「安宅」の良いとこ取りという感じ。お能の場合は山伏が9人と合力1人、それに弁慶と義経合わせて12人ですが、歌舞伎は、義経主従は6人と半分の数。お能は、弁慶側の方が圧倒的に人数が多いんですね。あの狭い舞台に大勢入ってきてどうなることかと思いました。

前から亀井忠雄さんの大鼓と大倉源次郎さんの小鼓のコンビで「安宅」を見たかったので、今回は大満足でした。前半亀井忠雄さんのお声が少しかすれて聞こえたのでちょっと心配したのですが、後半の気合いはすごかったです。これを聞けただけでも大満足。上手いという領域を超えていたように思います。大鼓が一番最後に幕に入っていったのですが橋がかりでの拍手が一段と大きく幕に入るまで続いていました。

仕舞は梅若六郎さんと観世銕之丞さんがとても印象に残っています。銕之丞さんのお声はテノールのオペラ歌手のようなお声で、地謡の方とのハーモニーがとても面白かったです。声だけでなく体も大きいということもあって勇壮な知盛の霊でした。機会があったら衣装をつけたものを見てみたいです。

「道成寺」は、博多座から3日連ちゃんということもあって、ところどころ意識不明。こう言っては大変申し訳ないのですが、一番面白かったのは、鐘の扱い。鐘を運んできてつり上げるところや下げるところ。ついつい、鐘後見さんの動きを追ってしまいました。(^^; 見た目軽そうですが、100キロくらいあるそうです。あの中に着替えの衣装や道具がつるされているそうですね。(後見さんは中に隠れていないそうです。(笑))道成寺も鼓が聞き所満載。乱拍子のところの小鼓は、ついこちらも合わせて息を止めてしまいました。

道成寺は歌舞伎とはかなり違いますけれど、歌舞伎で馴染みのある演目を見るのは楽しいですね。 

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コメント

kirigirisuさん、お久しぶりです、、こんにちわ(^o^)
わたしも知り合いが仕舞をやってる関係で、昨年からお能を見る機会が増えました。地元ではお能の方がメジャーで・・・(^^;;
まだよくわからない部分が多いですが、オハヤシがかっこいいのではまってます。東京は良いですね、オハヤシだけの公演も多くて(^-^)
博多もおでかけになっていたんですね。船弁慶、よかったですね~o(^-^)o

投稿: 夕凪 | 2007年2月28日 09:44

夕凪さん、こんにちは。お久しぶりです。(^^)

東京ではお能の公演は多いですが、やっぱり人気の演目や人気のおシテさんの公演はチケットはすぐなくなっちゃいます。歌舞伎と違って1日公演なので、空きを確認してその場で決めないとチケットを取り損なうことが多々。

投稿: kirigirisu | 2007年3月 1日 11:24

安宅と道成寺の公演、いらしたのですね。いいなあ。濃厚な組み合わせだなあと思ってました。

観終わった後、ぐったりされたのではないかしら?
お能はもちろん、仕舞もすごい顔ぶれですね。
はじめて安宅をみたのきには、弁慶があっさり帰るのであれ?と思っちゃったふつつかものです。(飛び六法をするとは思っていませんでしたが・・)あの舞台上の人数!
そして、道成寺はすごいですね。鐘後見の働きぶりをみたいし、つくりものがあって小鼓や大鼓がみえなくなると困るので?!道成寺は、脇正派です。ああみたくなってきました。
安宅と道成寺の時はお値段もなかなかいいので、考えちゃいます。そしてその間に売り切れちゃうの・・・
困ったものです。

投稿: かいちょ | 2007年3月 3日 01:29

かいちょさん

今年は道成寺yearのようで、結構あちらこちらでかかるようですね。(^^) 席が脇正面でしたので、小鼓の後見さんが後ろから良いタイミングで鼓を湿らせているのが見えたり、鐘後見さんの動きなどもよく見えておもしろかったです。(何見ているんだか...(^^;;)

人気の演目もそうですけれど、人気のおシテさんのときも考えているうちにチケットがなくなっちゃうんですよね。以前に国立能楽堂のチケットを取るときに、電話で「う~ん、どうしようかな」と悩んでいたら、係の方に「お客様、空いている席がドンドンうまっていってます」と言われてしまいました。(苦笑)

投稿: kirigirisu | 2007年3月 3日 19:42

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