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2007年5月31日

能楽現在形@世田谷PT(喜多流)

5月19日(土)に拝見。すでに2週間近く経っているし記憶もあやふやで今更な感じもするのですが、5月の観劇メモに簡単な感想を書いていたら長くなってしまったので別項目にしました。

この公演は3日間で、宝生、喜多、観世流のおシテ(金井雄資、狩野了一、片山清司)がそれぞれ日替わりで演じられたので、全部見たかったのですが、なにせ歌舞伎の方もあるので、1日だけにしました。どれか一つを選ぶとしたら、やはり以前に拝見して素敵だった(素顔も(^^;)喜多流の狩野了一さんのを拝見することにしました。

初めて見たのですが、夫に捨てられたことを怨みに思った女性が鉄輪を頭にいただき恐ろしい形相で呪詛する様子はどこか悲しげでした。蛇足ですが安倍晴明が萬斎さんだったら面白かったのではと、ちらっと頭をよぎってしまいました。(んなことあるわけないですが...(^^;)

4月に翁・三番叟を見たときは、3階席だったせいもあったのでしょうが、音はあまり気にならなかったのですが、今回は、宝生能楽堂からあまり日を経てずに見たせいもあって、お囃子の音がとても平べったく聞こえてきてあれ?と思いました。ポストトークで広忠さんが、能楽堂は鏡板(松の絵が書いてある後ろの板)が共鳴板になっているので、劇場ではやはり音が鳴りにくいという説明をされていました。それでも世田谷パブリックシアターはまだ良い方だそうです。

ポストトークでは能楽堂で演じる能と劇場で演じる能とでは空間の使い方が異なるために色々な工夫が必要である。今回も橋がかりが短いために舞台に向かって3本+舞台後方1本を設置したこと、能楽堂と違って柱が短いため目印にならないので柱の代わりとなるよう舞台に照明で結界を描いたこと、囃子と地謡の位置を決めるのに模索し、一時は歌舞伎の黒御簾のような形にすることも考えたという興味深いお話を聞くことができました。

能のお囃子にも演目によって文字通り「囃す」というものと効果音的なものとがあるということを広忠さんが歌舞伎を例にあげて説明してくださったので分かりやすかったですが、歌舞伎をご覧になったことがない方は?だったかもしれませんね。(^^) 

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