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2007年7月20日

7月大歌舞伎@松竹座 18日夜の部

松竹座のチケットを取るときに、先週の12&13日に行くか、今週行くか散々迷ったのですが、仕事にあまり影響がない日程で筋書に写真が入る頃の方が良いだろうと18日と19日の日程にしたのでした...。前にも書きましたが、今回の座組は、私が好きな方々ばかりですので、公演を知ったときからとても楽しみにしていた遠征でした。あぁ~それなのに、それなのに...肝心の海老蔵さんが怪我で休演になってしまったのはとても残念無念。

『女殺油地獄』の代役は、今回監修された仁左衛門さん。本家本元の与兵衛を拝見できるのはまたとないチャンスと気を取り直して一路大阪へ。

『鳥辺山心中』 愛之助さんの半九郎は、酒に酔ってはいてもあまり直情的な人物に見えなかったので、源三郎を斬った後、果たしてこの人がお染に口説かれて心中するんだろうか?という疑問がよぎってしまいました。半九郎さんは、出るところに出て源三郎と斬り合いになったいきさつをきちんと話して、源三郎さんのお兄さんの市之助さんや親(いるかどうか分かりませんが...)にも詫びを入れて、潔く切腹しそうなタイプに見えてしまって、最後に新調した春着を着て二人で鳥辺山に向かうところがどうもピンときませんでした。

源三郎役の薪車さんは、華のある役者さんですね。出てきたらパッと舞台が華やかになりました。半九郎の怒りを爆発させる起爆剤として無骨で融通の利かない源三郎を好演されていたと思います。

『身替座禅』 まぁ、仁左衛門さんの愛らしいことったら。あんなに嬉しそうな顔するなら、一晩くらいなら花子さんのところに行かせてあげてもいいんじゃないと思うくらい(笑) 花子さんのところから帰ってきても思い出し笑いする右京さんに見ている方もついつり込まれてしまいます。周囲のおじさま方も思わず共感するような笑いをされていましたっけ。

右京さんに負けず劣らず玉の井の歌六さんが品があってなんとも可愛らしい奥様。老役不足のためどうしても老役が多くなってしまう歌六さんですが、意外や意外。女方もイケます。山の神だの、鬼瓦だのなんだの言われていますが、右京さんのことがとっても大好き。でも右京さんが浮気性だから気になって気になってしょうがないという感じ。ずっとコワイ表情や声をするのではなく、ポイントポイントで凄みを見せるのでそれも効果的。わたしの歌六さん株は、これでまた急上昇。周囲の方々も玉の井が誰なんだろうとチェックされていました。

つい「うふふふふ。。。」と笑いがこみ上げてくるなんとも楽しい一幕でした。

『女殺油地獄』 お隣の席のおば様がとても気さくな方で、お芝居が始まるまで少しお話をさせていただきました。仁左衛門さんがご贔屓のようで、身替座禅が始まる前に、お連れの方に、油地獄と身替座禅と続けて出るのは大変だというようなお話をされてました。ちょうど海老蔵さんが怪我をした13日の昼の部に見にいらしていたそうです。「海老蔵さんは鳴神のような役はとても良いけれど、襲名のときに見た源氏店は、あれはよくなかった。悪いけれど今回の油地獄を仁左衛門さんで見ることができて良かった」というような趣旨を柔らかい関西弁でおっしゃっていました。(^^; 「おっしゃるとおりで」と言うしかない私でございました

これは、もう言うまでもなく仁左衛門さんの当たり役。海老蔵さんに合わせた配役なので、最初の序幕でこそ、ちょっとバランスが取れないところもありましたけれどの、見ていくうちには全然気にならなくなりました。

最後のお吉との油まみれの立ち回りで、最初に倒された樽からこぼれる落ちる油の音と与兵衛が匕首を鞘に入れるときの三味線の音にゾクゾク。お吉の孝太郎さんとの息もピッタリでした。図らずも仁左衛門さんのを見ることができたのはラッキーでした。ぜひとも、近々本役でやっていただきたいものですね。

このお芝居で非常に残念に思ったのは、油の中の立ち回りでお吉と与兵衛がすべって転んだ場面で2回とも後ろの方の席から笑いが起きたことでした。観客の泣きのツボは大体同じだけれど、笑いはそれぞれ違うので難しいという話を聞いたことがあります。が、油地獄は、特に難解なあらすじでもなく、現代にも通じる話ですので、今がどういう場面であるのかを誤解するようなことはないと思うのです。この場面で笑いが起きたことは、わたしには理解しがたいことでした。

席:1階11列中程

お芝居を見たあと、ちょうど同じ日に観劇されていた「ご機嫌!歌舞伎ライフ」のyukiさんとプチオフ。遠征は大抵一人なので、お芝居を見たすぐ後に色々なお話ができてとても楽しかったです。(^^) 

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コメント

お帰りなさい!
そして詳しいレポ有難うございます。

そういえば私が見たときも、笑いが起きてました>女殺油地獄。

恐らく2人が同時にスッテーン!と転んだのがおかしかったのかもしれませんけれど、
でもでも全然笑うところじゃないですよね。
私も周囲から笑い声が聞こえたときは ちょっと憮然としてしまいました。

投稿: よんたん | 2007年7月21日 19:13

よんたんさん、ただいまぁ~(^^)/

笑いが起きたのは、わたしが見た日だけじゃなかったんですね。「2人が同時にスッテーン!と転んだ」という動作だけに反応しちゃうっていうのはなんだかねぇ...。なんか悲しくなっちゃいます。

投稿: kirigirisu | 2007年7月21日 20:09

kirigirisuさん、こんにちは!
先日はお目にかかってたくさんお芝居のお話ができ、とても楽しくすごさせていただきありがとうございました。
今回の松竹座は文句なしにおもしろかったですがkirigirisuさんはご贔屓3人が舞台に揃ったところをご覧になれなくて本当に残念でしたね。
仁左衛門さんの与兵衛、歌舞伎座で見たいとは思うものの微妙~!ってところでしょうか。

投稿: yuki | 2007年7月23日 18:06

yukiさん、こちらこそ色々なお話させていただいてすっごく楽しかったです。(^^)

仁左衛門さんの与兵衛の本役は、歌舞伎座はやっぱりビミョ~でしょうか...(^^; 歌舞伎座でなくとも、南座とか松竹座とか金丸座とかでも良いのですが...(念)

投稿: kirigirisu | 2007年7月23日 20:11

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先日3等席で夜の部を観劇して以来与兵衛をもっと近くでみたい気持ちを抑えきれず、1等席のチケットをゲットして千穐楽みてきました。1等席って役者さんと目が合ったような気分になってドキドキして楽しい。 7月26日(木)  【鳥辺山心中】 襖をパンっとあけて入ってくる愛之助さん。ちょっとかっこいい。 秀太郎さんの市之助がめっちゃ好きです。細かなリアクションがお茶目で、面白くて、あと遊びなれてそうな感じがナチュラルで(笑)薪車さんの源三郎もいいですね~~。兄ちゃん頼むからもっとちゃんとしてくれよ!っ... [続きを読む]

受信: 2007年7月30日 01:19

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