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2007年9月20日

一噌幸弘笛づくし 一噌幸政三回忌追憶演奏会

ヲヒヤリその16 第一夜(9月18日)

『三番叟』
 三番叟:野村萬斎
 笛:一噌幸弘
 小鼓頭取:曽和尚靖
 脇鼓:成田達志
 脇鼓:住駒充彦
 大鼓:亀井広忠

『能管と尺八による二重奏曲』
「オーロラのごとく 巻雲のごとく」(大岡信「光る花」より)
 作曲:一噌幸弘

 尺八:藤原道山
 笛:一噌幸弘

半能『融 /十三段之舞』
  シテ 融大臣:観世銕之丞
  ワキ 旅僧:森常好
  笛:一噌幸弘
  小鼓:成田達志
  大鼓:亀井忠雄
  太鼓:金春惣右衛門

一管 父に捧げる 『鷹の次第』
作曲:一噌幸弘

  笛:一噌幸弘

『三番叟』の萬斎さんは、装束をつけずに亜麻色(?)の紋付きと袴。そのせいかいつもより華奢な感じがしたけれど、その分からだの動きが見えたのは興味深かった。お隣の方がお連れの方に「キレがいい」というようなことを話していた。5月に世田谷PTで『三番叟』を見たけれど、やっぱり、能楽堂で観る(聞く)方がいいな。演じる方々の発する音や気がビシバシと伝わってくる。

『能管と尺八による二重奏曲』能管と尺八それぞれに長いものと短いもの2種類使って演奏。二人だけで演奏しているとは思えないほど豊かな音色。小さい尺八はリコーダーのような音色。二重奏は音だけ聞いているとバロックっぽい感じがした。

オーロラと言えば、その昔、ジャスパー(カナダ)で深夜仰ぎ見たことがある。よく写真で見るような光のカーテンではなくて、白っぽい光がふわぁ~とかス~っと流れるような感じ。友人と3人で車の側で空を見上げていたら、大きなトラックを運転していたおっちゃんが「故障か?」と、わざわざ車を止めて聞いてくれたっけ。そんなことを思い出しながら演奏を聞いた。「巻雲」ってどんな雲だっけと、ネットで調べてみたら「すじ雲」のことらしい。

半能『融 /十三段之舞』5月に見たばかりだけれど、どんな話だっけ?状態 (^^; 小書きが違うこともあるけれど、演者が変わると随分と印象が変わるもの。昨日は、5月よりも全体的に明るい感じがした。ということで、話はおいといて(^^; 囃子に耳を傾けることにした。金春惣右衛門さんの太鼓はいつ聞いても本当に良い音。太鼓の音とは思えない。打っている所作がとてもきれい。広忠さんの大鼓はガンガン前に打ってくる感じがするけれど、忠雄さんの大鼓は全体をふわっと包み込むような感じ。

『鷹の次第』 幸弘さんの独奏。能管、篠笛、リコーダ(2本吹き)、角笛大小を吹き分ける。音が途切れないようにするために楽器を変える直前に次の楽器に手を伸ばして、さっと交換するところがなんとも微笑ましくてちょっとクスっとしてしまった。m(. .)m 角笛の演奏を聞いたのは初めて。もっともっさりした音なのかと想像していたけれど、軽やかでなんとも言えない良い音色でした。あれは何の角なんでしょう。

演奏の後に大きな拍手が鳴りやまない。席を立つ方もちらほらいたけれど、ほとんどの方が座ったまま。アンコール?と思っていたら、広忠さんと成田達志さんと共に幸弘さんが登場。舞台中央よりも前に座っての演奏。その迫力に圧倒された。聞いたことがあるようなないような。なんの曲か分からないので、昨日行かれた方のブログを探してみたけれど、今のところ不明。

☆補足☆
みつひめさんから、アンコール曲の情報を頂きました。能楽師の柴田稔さんのblogに「急之舞」と紹介されています。柴田稔さんは、当日、「融」の後見をなさっていました。

12月26日のヲヒヤリ第二夜@国立能楽堂では、ヴィヴァルディの「四季」のヴァイオリンのソロ部分を能管と篠笛で演奏されるとか。こちらも楽しみ。

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コメント

はじめまして。
この演奏会?行きたかったのですが、すでに完売した後でした・・・。

アンコールは、素囃子「急之舞」だそうです。
こちらのBlogに載っているので、間違いないと思います
http://aobanokai.exblog.jp/6382794/

投稿: みつひめ | 2007年9月20日 10:28

わぁいらしたのですね!
私も行きたかったのですが、行けそうな算段がついた頃には完売してました(T_T)
こちらで感想をお聞きできて嬉しいです(^^)
「鷹の次第」いろんな笛の音、聴きたかったなあ。
十二月も楽しみですね。私はこちらも行けないんですけど…kirigirisuさんの感想、楽しみにしています。

投稿: mami | 2007年9月20日 10:37

みつひめさん、こんにちは。(^^)

アンコール曲について教えてくださって、ありがとうございました。m(. .)m 聞いたことがあるようなないようなで気になっていました。これで夜ぐっすり寝られそうです(^^;

みつひめさんは、お能をよくご覧になっていらっしゃるんでしょうか?わたしは、つい最近、見始めたばかりの超初心者です。お能というよりも囃子に興味があるって言った方がよいかもしれません。(^^)

あまりたいしたことを書いておりませんが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: kirigirisu | 2007年9月20日 11:22

mamiさん、こんにちは。

行けるかどうかわからない時期にチケット手配したので、9月に入ってからドキドキものでした(^^; 

「鷹の次第」は、文字通り全身全霊を込めて吹かれていました。その前に『融』もあったので、体力的にも精神的にも大変なんだろとは思いますが、そんなことを感じさせない素晴らしい演奏でした。能管以外の笛を吹いているのを聞いたのはたぶん初めてですが、その豊かな音色に聞き惚れました。

投稿: kirigirisu | 2007年9月20日 11:43

お役にたてば、よかったです。
お能は立派な若葉マークです(笑)。
もともと、歌舞伎が好きで見ていましたが、とあるきっかけで、お能に接近中?です。

わたしも、どちらかというと、実は、お囃子から入りました。なので、今のところ、囃子方のメンバーを見て、見たい会を選んでいる感じです(^_^;)
亀井忠雄さんと、金春惣右衛門さんは、脳内チェックリスト上位に入っているので、この会も「あ!」と思ったのですが、気づくのが遅すぎました・・・。

また、立ち寄らせていただきます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

投稿: みつひめ | 2007年9月20日 13:06

みつひめさん、こんばんは。

わたしも、興味ある演目は、囃子のメンバーを確認して、それから見に行くかどうか選んでいます(^^; 

亀井忠雄さんの大鼓と金春惣右衛門さんの太鼓の音は次元が違うという感じがします。わたしもこのお二方をできるだけチェックしていますが、お能の情報はおシテが中心なので、うっかり逃してしまうことも多いです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: kirigirisu | 2007年9月20日 22:00

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