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2007年12月 3日

十二月大歌舞伎@歌舞伎座(12/3)

やぁ~っと一仕事終えたので、東銀座へまっしぐら。と言いたいところだけれど、寝たのが遅かったので朝一は座席で船を漕ぐのは必定。なので家でちゃんと寝てからお出かけ(^^; 今月は、女性のお客さんが多いような気がする。

【信濃路紅葉鬼揃】 お能に近い形にということにこだわったのか松羽目だけでなく屋根の一部が見えるような舞台装置。正面に長唄が七丁七枚。上手に義太夫が三丁三枚。今回は衣装がこれまでとは違って衣装もお能に近いものなので全体的に豪華。海老蔵さんの衣装がこれまた素敵。茶系の着物の柄と色目がすっごく映えて、弓と矢を持って花道の七三での見目麗しき益荒男にホレボレ(*^^*)

衣装は統一感があって良かったとは思うけれど、わたしは新歌舞伎十八番の「紅葉狩」や昨年見た「鬼揃紅葉狩」の方が好き。お能から取った演目だからお能に近い形で演じるのが良いのかどうかはちょっと疑問を感じる。表面的に真似ているようで中途半端な感じがした。お能を題材にしたものを思いっきり歌舞伎にして見るからこそ面白いんじゃないだろうか。勘太郎くんの山神がでてきたときはとても懐かしい気持ちがした。できれば花道を駆け抜けて欲しかったなぁ...

今年の三響会で歌舞伎とお能の共演を間近で見て一番感じたのは、お能の方々の静かな動きや静止しているときのたたずまい。微動だともしない姿勢での圧倒的な存在感を感じた。動いているときよりもはるかに内なるエネルギーが必要だろうと思う。お能も歌舞伎も好きなので、どちらが良いということではなくて、歌舞伎も能もそれを演じる人達も含めてそれぞれ違うのだから、その良さを引き出すような形にした方が良いんじゃないかな。

【筆屋幸兵衛】以前、高麗屋さんのを見たときに、なんだかよく分からない話だったので、実は、あまり期待していなかった。今回見ても、この話自体が好きかどうかは?だけれど、勘三郎さん演じる幸兵衛にすっかり引き込まれてしまった。明治維新で没落した士族というけれど、この幸兵衛さん、侍だったときもあまり甲斐性があったようには思えない。小さいながらもしっかりした姉妹の様子から、きっと亡くなった奥さんが一家を支えて貧しい暮らしを切り盛りしてきたんだろうな。など実際には見えない語られない部分が、幸兵衛さんの言動で想像できる。

人の良い気弱な人間が貧苦に追いつめられて刻々と正気を失っていく様子を勘三郎さんが細かに演じていて、見ていてここで「ぷっつん」したなというのが分かるくらい。正直言って、これまで時々勘三郎さんの演技にある種のくささを感じてしまって引いてしまうこともままあった。でも、この幸兵衛さんは秀逸。心底すごい役者だと再認識した。

いつものことながら気になったのは、笑いどころではないと思うところで笑い声があがること。妹のお霜ちゃんが台詞を言うたびに笑い声があがる。可愛らしいという気持ちが含まれていることは理解できるのだけれど、話の筋から考えるとどうしても不可解。幸兵衛さんが正気を失って、踊ったり、暴れたり、普通でない行動をしているときにも笑い声があがる。見た目にはおかしい行動ではあるけれど、一家にとっては悲劇としかいいようがない状況にいるのに...。

席:3F1列目ほぼ中央

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コメント

kirigirisuさま
きっと、この空間にいらっしゃるだろうと思ってキョロキョロしました。1列目に違いないだろうと勝手に予測してね。お目にかかれませんでしたね。残念。
わたくしは、昼夜3列目でした。上手、下手から鑑賞。大盛況でしたね。3階客席からは、いろんな、面白コメントがきこえてきてうなずいたり、噴出しそうになったりしてました。

投稿: かいちょ | 2007年12月 5日 00:17

かいちょさん、こんにちは。

本当は初日に駆けつけたかったのですが、仕事の都合でかなわず残念でした。でも、月曜日もワクワクした空気が客席にあふれていて盛況でした(^^) 

夜の部も早く行きたいのですが、国立とどっちを先にしようか迷ってます。

投稿: kirigirisu | 2007年12月 5日 10:52

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