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2007年12月16日

12月大歌舞伎夜の部 (12/14)

14日(金)の午後に時間ができたので、お芝居を見に行くことに。14日と言えば、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした日(新暦で1月31日)。やっぱり、この日は国立劇場かしら。とは思いつつも、歌舞伎座の夜の部に行けそうな日が限られているので、東銀座へと向かいました。

【寺子屋】 3年半ほど前の海老蔵さんの襲名興行のときに見入ってしまった「寺子屋」。いまだに強く印象に残っているので、どうしてもそのイメージがちらついてしまいます。良いとか悪いとかというのではなくて、わたしのイメージの中では勘三郎さんは源蔵。松王丸は仁左衛門さん。なので見ていてどうもしっくりこない。これはもう好みの問題なので、しかたがないとしか言いようがないものです。ちなみに、「寺子屋」の松王丸以外にも碇知盛(渡海屋銀平)、熊谷直実、日本駄右衛門は、仁左衛門さんのが一番好きなので、当分の間、どなたがやってもイマイチに感じてしまうことでしょう(^^;

海老蔵さんの源蔵は、ちょっと見が八丁堀の旦那風だったですが(^^; 戸浪の勘太郎さんと共に一生懸命に演じている姿は若い夫婦の懸命さに重なって見えましたし、互いに気持ちの通じ合っている夫婦に見えました。

気になったのは、いろは送りの場面で、お焼香するごとに大声でがなりたてるように屋号をかける大向こう。場に不釣り合いで興ざめでした。

【ふるあめりかに袖はぬらさじ】 現代でも、「メディア」(お芝居では瓦版)に書かれたことがすべて真実であると信じる人が多いですし、メディアも真実よりも大衆が望むあるいは酔える方向に話が作っていこうとする傾向もなきにしもあらずですし、それに乗っかって商売にしてしまう人も往々にしてあることなので、後半は非常に面白く見ましたが、いかんせん長い。もうちょっと刈り取っても良いんじゃないかと思う場面も。

七之助くんの亀遊が、けなげではかなげで良かったです。見る度に力をつけてきているのが分かります。お正月の浅草も楽しみ。

玉三郎さんのお園さんは、もしかしたら、ちょっと綺麗過ぎなのでは? 吉原から品川、横浜と落ちぶれてきた芸者さんには見えない。芸者さんのことはあまり詳しいことは分かりませんが、お園さんの身の上話から想像するだに、本当は、もっとすれっからしな感じの人なんだろうと思いますが、とてもそうは見えない。十分に吉原の売れっ子のお姐さんでいけそう。衣装もとても粋な感じで素敵でした。

最後の方で、腰を抜かしたお園さんがなんとか立ち上がろうともがいている場面で、ようやく立ち上がって上半身を起こしかけたところにかかった「大和屋」。絶妙なタイミングと声に思わず「ニヤッ」としてしまいました(^^) こういう大向こうは好き。

席:3F1列目中央寄り

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コメント

kirigirisu様、夜の部の長丁場、お疲れさまでした! 「ふるあめりか…」は、それだけ独立させても良かったのでは?と思う長さですよね、面白いのですけれど。

「いろは送り」の大向こうさん。私も気になりました。私が観劇したときは、「いろは送り」に入る直前に、太夫さんに向けて、「待ってましたぁ~っ!」とかかり、それはちと違うんじゃないかと…。

大向こうさんて、(歌舞伎の)芝居を作る、大切な要素なんですね~。

投稿: はなみずき | 2007年12月17日 06:52

はなみずきさん、こんばんは。

確かに「ふるあめりか・・・」だけ独立させてもいいくらいですよね。(^^) このお芝居だけを見たら、また、違った感想を持つかも。

最近の大向こうさんは、素人目(耳?)にも「???」と思うことが多いのは残念です。

投稿: kirigirisu | 2007年12月17日 19:53

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