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2008年1月10日

壽 新春大歌舞伎 夜の部 1/10

Photo_2  歌舞伎座の夜の部を見る前に、ちょこっと演舞場をのぞいてきました。そのせいでしょうか、舞台も観客も演舞場と比べると落ち着いたおとなのお正月という雰囲気がします(^^)

写真を撮ったときには気が付かなかったのですが、よく見ると橙の上のお飾りが傾いていますね(^^;;

感想らしきもの書き足しました。

『鶴寿千歳』 まことにおめでたい名前です。舞台上手にお琴、下手に囃子方。傳次郎さんのお姿がないのはちと寂しいですが、傳八郎さんと傳左衛門さんが並んで座っているのを見ると嬉しくなります(^^) 踊りの方はよく分かりませんが、前半の松竹梅はお正月らしく華麗で爽やか。背景の松の絵がなかなか面白い。後半の姥と老翁は、恐らくめでたい踊りなんだろうとは思うのですが...?というか芝翫さんと富十郎さんがちょっともったいない感じがしました。

『連獅子』 数ヶ月前に演舞場で中村屋さんの親子の連獅子を拝見したばかり。この時は、親獅子と子獅子の関係が実際の親子の関係とダブって、それぞれの意気が感じられ、舞台の高揚感もこちらにビシビシと伝わってきましたのも記憶に新しい。

高麗屋さん親子の連獅子は2年くらい前に歌舞伎座で拝見しましたが、そのときよりもなんていうか、親獅子(右近)が子獅子(左近)にすっかりおまかせという感じ。年齢的に考えて、体力的にも大変だとは思うのですが、親獅子は最後の毛振りのために体力温存されているのか、前半から精彩に欠けているようにお見受けしました。その分を補うべく子獅子が奮闘されているので、ある意味、これも谷底に落としているのと同じなんかしら?

こちらも傳八郎さんと傳左衛門さんが並んでいるので、わたしとしては楽しめました。

『助六』 産経新聞の記事によると還暦を過ぎて助六をなさった方は少ないとのこと。若々しい助六さんでした。團十郎さんの助六を拝見したのは○十年ぶりなんですが、若いときよりも今回見た助六さんの方がずっと華やかで素敵な助六さん。ただ、正直言って、やっぱり、わたしの中では助六=海老蔵さん。團十郎さんの助六は貫禄があるので、思惑があって喧嘩をふっかけているにしても「鼻の穴に 屋形船 蹴込むぞ」とか「こりゃまたなんのこった~」という暴言を吐きそうもない感じ(^^; 揚巻との関係もあっさりとした印象を受けました。

海老蔵さんの助六の花道の出端でのゾクゾクするような美しさは今も脳裏に鮮やかに残っています。が、團十郎さんの助六がつぼめた傘から傘を開いて姿を現したところで、助六というよりも團十郎という役者のその存在感の大きさを実感しました。まさに「でぇっけぇ~」役者です。歌舞伎座の前に演舞場を見てきたせいもあるかもしれませんが、海老蔵さんの前には大きな大きな壁がどぉ~んとそびえているのを再認識。先日読んだ『サライ』の瀬戸内寂聴さんとの対談記事の中で、「息子やお弟子さんに常に背中を見られていると思うと背中を丸くしていられない。親の方は多少無理をしている」とおっしゃっていましたが、そのとおり大きな大きな背中を見せていらっしゃいます。

揚巻の福助さんは、初役ということもあるのでしょうか、後半に満江と出てきたときは風情があって良かったと思いますが、最初の花魁道中は緊張されているのかかなり固い感じがしました。福助さんの揚巻は、ゴージャスというよりも、等身大の実在感がある歌舞伎味のする揚巻さんでした。

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