« わが魂は輝く水なり(2008/5/9) | トップページ | 標準化への道 初めの一歩 »

2008年5月12日

わが魂は輝く水なり(2008/5/9) 補足

今だに反芻しています(^^)。まだ取り込み中ですが少し補足します。

この戯曲が書かれたときは、義仲軍を赤軍をイメージしていたということですが、今回は、もう少し普遍的に表現しているように思いました。源平合戦の時代だけでなく、いつの世も血と血を洗う争いの場では、完全な正気ではいられないでしょうし、万が一完全に正気だったら狂ってしまうのではないでしょうか。六郎が自分も狂っているかもしれないけれど1分か2分は正気だと言っていましたが、それが戦いの場での正気な人間なのかもしれません。実盛はこの世にはいない五郎(実盛自身の心?)と語り合う姿は、他人からは狂気に見えても、それによって実盛は正気を保っていたのではないのかなという気がします。

味方の損害を最小限にするのが優秀な指揮官(武将)。最終的に全責任を持って決断する指揮官は、自分自身との孤独で過酷な戦いもしなければならないから、精神的に強さや器の大きさが求められます。不幸にもその強さや器の大きさのない人に率いられた人達の末路は悲惨。これは、合戦だけでなく、現代の色々な職場においても当てはまるかなぁと思いながら見ていました。(^^; 

萬斎さんが役にのめり込み過ぎずに、達観している感じがして、押しつけがましさがなく、見ている側のそれぞれの想像力にまかせられる部分が多く、わたしとしてはとても心地よく後味が良かった舞台でした。

このお芝居が連合赤軍をイメージして書かれたと聞いたので、佐々淳行氏の『連合赤軍「あさま山荘」事件』(文藝春秋社刊)を読み直してみようかなと思ったのですが、お芝居を見て読まなくても良いかなという気になっています。でも、記憶がかなり不確かになっているので時間を見つけて読んでみようかしら(どっちなんじゃい!)

|

« わが魂は輝く水なり(2008/5/9) | トップページ | 標準化への道 初めの一歩 »

「演劇」カテゴリの記事

コメント

kirigirisu様、おはようございます! 連日の書き込み、失礼します。

>萬斎さんが役にのめり込み過ぎずに、達観している感じがして、押しつけがましさがなく、見ている側のそれぞれの想像力にまかせられる部分が多く、

またもや、激しく同意!でございます。

五郎の存在を観客がどう見るか…というところから始まって、そういうファジーな部分が観客の想像によって色んな味方ができる、「もやもやした」いいお芝居ですよね。

私も、言われているほど、このお芝居に政治的・思想的なものはあまり感じませんでした。伝統芸能出身のお二人が主演なさっているからでしょうかしら。人それぞれの戦いに、感じられましたね。kirigirisu様の記事で、私も一緒に反芻できました。ありがとうございました。

投稿: はなみずき | 2008年5月12日 06:32

はなみずきさん、こんにちは

見ているときにすごくショックを受けたとか感激したというわけではないのですが、見終わってからあれこれと反芻したくなる不思議な作品です(^^) 

伝統芸能出身の役者さんが要の役をなさっていたことも作者や演出家が意図したよりも普遍的な印象を与えているのかもしれませんね。

投稿: kirigirisu | 2008年5月12日 17:05

おはようございます。
昨日、見てまいりました。
kirigirisuさんが、いまだに反芻しているというお気持ちがよくわかります。私も帰りの電車の中で、帰宅してからも、夜寝るときも、そして朝起きてからも、心に深く残ったものを反芻しております。
萬斎さん、菊之助さん、亀三郎さん、それぞれの個性がよく活かされて、素晴らしかったと思います。

投稿: SwingingFujisan | 2008年5月21日 08:32

SwingingFujisanさん、こんにちは
お返事が遅くなって申し訳ありません。

お芝居も中日過ぎて、またさらに練り上げられてきているのではないでしょうか。ジワジワとくる作品ですよね。伝統芸能の役者さんが時代を感じさせるようで時代を超越した存在感を出していたように思います。

投稿: kirigirisu | 2008年5月22日 10:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21013/41176999

この記事へのトラックバック一覧です: わが魂は輝く水なり(2008/5/9) 補足:

« わが魂は輝く水なり(2008/5/9) | トップページ | 標準化への道 初めの一歩 »