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2008年6月19日

鹿鳴館@新橋演舞場

ということで、新派120年記念公演夜の部「鹿鳴館」見てきました。新派を見るのは初めて。見たことがないのですが、たぶんあまり好みのジャンルではないような気がしたので、泉鏡花よりは三島由紀夫作品の方が見やすいだろうと思い「鹿鳴館」にしました。

三島由紀夫の小説は、2~3冊くらいしか読んだことがないのですが、文学的な修辞がふんだんに盛り込まれている文章は、文字を追っているときの方が分からないなりにも字面でなんとなぁ~く分かるような気がするのですが、今回のように台詞だけを聞いているとなにいうてまんねん???状態(^^;; 役者さんの中にも覚えた台詞を言うのに精一杯という感じがなきにしもあらずな方もいらっしゃったようです。前半はちょっと退屈してしまいました。(わたしの両側に座っていた方はお二人とも舟をこいでました(^^;)

俄然、面白くなってきたのは影山伯爵役の團十郎さんが登場してから。正直言って、決して流暢な台詞廻しではない方ですが、その存在感というか舞台上の求心力はさすが。後半、久雄にピストルを渡す場面で、力ずくで相手をねじ伏せていく影山伯爵の気迫に、すっかり引き込まれてしまいました。このときは、両側に座っていた方も身を乗り出して見ていました。

政治家として成功しており、さらに膨大な権力を手に入れるために冷静に策を練る男が、政治のために政敵を倒すのではなく、自分の感情(嫉妬心)にまかせて、自分の妻の昔の恋人を破滅に追い込んでいく行動や心情は賛成はできないけれど理解できるし、影山夫人よりも影山伯爵の方に共感を覚えました。

英太郎さん、安井昌二さんの存在が光っていました。英さんのドレス姿が一番決まっているように見えたのは良いのか悪いのか...。

蛇足:どうでもよい話なんですが、影山伯爵夫人の名前とわたしの名前が同じ。お芝居の役名で使われているのを聞いたのはこれが初めて。慣れないせいか、西郷輝彦さんや團十郎さんが名前を呼ぶたびに嬉しいやらなんだか面映ゆいやら(^^;

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コメント

>kirigirisuさま
鹿鳴館は一昨年毎月拝見しました。あほとしかいいようありませぬ。あの膨大な台詞を短い期間で習得なさる俳優さんって凄いと思ってしまいます。
英太郎さんのドレス姿見たいデス。

投稿: とみ(風知草) | 2008年6月20日 00:48

「鹿鳴館」は團十郎さんの芝居だった、と思えるくらい、團十郎さんの存在感が見事でしたね。
カーテンコールで英太郎さんのご挨拶がなかったのが寂しいと思いました。
影山夫人と同じお名前でしたか。素敵な男性たちにお名前呼ばれて、ちょっと羨ましいsmile

投稿: SwingingFujisan | 2008年6月20日 18:43

とみさん、こんばんは

英太郎さんのドレス姿は、写真や絵画などで見るまさしくあの時代の洋装の女性の凛とした雰囲気があって、一番板についている感じでした。とても素敵でしたし、お似合いでした(^^)

投稿: kirigirisu | 2008年6月21日 00:41

SwingingFujisanさん、こんばんは

團十郎さんの求心力はさすがでした。決して流暢ではない台詞廻しですが、それがかえって、政治家としてではなく、一人の男性としての押さえきれない感情の吐露として、ひしひしと伝わってきました。

えへっ(*^^*) 西郷輝彦さんや團十郎さんが名前を呼ぶたびにニヤついていたアヤシイヤツでございます(^^; 

投稿: kirigirisu | 2008年6月21日 01:02

kirigirisuさま
わたしも、みてきました!
「覚えた台詞を言うのに精一杯という感じがなきにしもあらずな方」っていうのを読んで、ソレをちょっぴり楽しみに?!むかいました。
観劇中に、名前をよばれてニヤついていたであろうkirigirisuさんのエピソードも、思い出しちゃった。

投稿: マイチィ☆ | 2008年7月 1日 00:23

マイチィ☆さん、こんばんは

團十郎さんから呼び捨てで呼ばれるたびにうふふlovely
西郷輝彦さんから「さん付け」で呼ばれるたびにドキドキheart04
こういう経験ってめったにないからいいかなって、
もう完全妄想炸裂状態でございました(^^; 

投稿: kirigirisu | 2008年7月 1日 20:19

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