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2008年6月 6日

シリーズ「歌」~こころ響き合うとき~Vol.11 追加公演(6/5)

なぜか本公演よりも前に行われた追加公演(笑)。広忠さんは、全曲打たれる合間に楽しいMC3回という八面六臂の大活躍。(出演者に変更があったために全曲打たれることになったようです) ご自分で決めたプログラムに後悔しているとかしていないとか(笑) おかげさまで、その大曲ぞろいのコンサート、広忠さんがプログラムに書かれていたとおり"熱き和のRock Concert"堪能してきました。

紀尾井ホールは、普段はクラシックのコンサートに使われているホールなので、能楽堂よりも音響効果が良い(残響が長い?)ため、一番最初の「道成寺組曲」は迫力一杯でしたけれど、鼓の音がスコーンと直接こちらに来る感じではなくて、音や声が混じり合って上の方に行ってしまったような感じがしたのがちょっと残念。その反面、残響のせいで『道成寺組曲』では、大倉源次郎さんと広忠さんの掛け声がいつもより長く聞こえたために、様々な掛け声を耳に捕らえることが出来きたのはとても興味深かったです。

大倉源次郎さんは外見は言うまでもなくとても素敵な方ですが、そのたたずまいと風格に目は釘付け。そして、いつも見ても思うのが黄金の右腕&手の白さと手首の柔らかさと指の動きの早さと美しさ。手というよりは、なにか別のもののように見えます。最初はお顔を見ているのですが(^^;、気が付くとずぅ~っと右手に目がいっています。他の方(といってもそんなに見ていませんが)とは打ち方が違うようです。流派によって違うのかなと思ったのですが、今回お弟子さんの吉阪一郎さんとも違うので、大倉源次郎さん特有の打ち方なんでしょうか。

どちらかというと激しい曲が続く中で、松風」がとてもしっとりとした良い曲で、幸弘さんの笛の音色も素敵でした。この後のMCで広忠さん曰く「こういう風に聞く『松風』はとても良いでしょう。でも、実際のお能は1時間50分かかるから、お能を初めて見る人を連れて行くと大抵お能が嫌いになるんですよ」 ひょえぇえぇ~ わたし今月末に『松風』を見る予定なんですがぁ...大丈夫かひらぁ~

この時に、『道成寺組曲』のような大きな掛け声の方が楽で、『松風』のように小さい方が大変だということをおっしゃっていました。声を小さく出すのではなくて、声を内蔵を通してろ過していくそうです。歌手の人は自分の体が楽器と言われますけれど、鼓も演者自身も楽器なんでしょうね。鼓だけでなくお能の場合はお囃子の方全部に言えるような気がします。

来週の本公演も楽しみ(^^)

素囃子「道成寺組曲(どうじょうじくみきょく)」
(笛:一噌隆之、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井広忠、太鼓:助川治)

舞囃子「融 酌之舞(とおる しゃくのまい)」
(シテ:谷本健吾、地謡:山崎正道・味方玄・川口晃平、笛:一噌幸弘、小鼓:吉坂一郎、大鼓:亀井広忠、太鼓:助川治)

舞囃子「安宅 延年之舞(あたか えんねんのまい)」
(シテ:観世喜正、地謡:山崎正道・味方玄・川口晃平、笛:一噌幸弘、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井広忠)

           -休憩-

大鼓一調「勧進帳(かんじんちょう)」
(謡:山崎正道、大鼓:亀井広忠)

居囃子「松風(まつかぜ)」
(シテ:観世喜正、地謡:山崎正道・谷本健吾・川口晃平、笛:一噌幸弘、小鼓:吉坂一郎、大鼓:亀井広忠)

舞囃子「邯鄲 盤渉(かんたん ばんしき)」
(シテ:味方玄、地謡:観世喜正・谷本健吾・川口晃平、笛:一噌隆之、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井広忠、太鼓:助川治)

席:前から3列目上手寄り

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コメント

本公演の前の追加公演!?
すごいことになってますね。
そして、充実の公演だったのですね。

大倉源次郎さんすてきです。
能楽堂じゃないとわからないのですが、
退出するときの、橋がかりの最初の曲がり方が、スペシャルなの。そこもステキです。

kirigirisuさんの記事を読むと、あーコレもみたかったなぁと思います。

投稿: マイチィ☆ | 2008年6月 7日 00:20

おぉ!kirigirisuさん、いらしたのですね!
私は迷いに迷ったのですが、本公演だけに絞りました。
本公演の前に追加公演、しかも内容も違うなんて異例ですよね(笑)
kirigirisuさんのレポで、行った気持ちにさせていただきました(^-^)ありがとうございます。

投稿: mami | 2008年6月 7日 07:13

マイチィ☆さん、こんにちは

本公演は2週間で完売しちゃったそうですよ(@@)
で、追加公演という話になったらしいのですが、広忠さんは、今月24回もお舞台&公演があるので、スケジュールが取れずに前倒しということになったそうです。

源次郎さま(とイキナリ「さま」(^^:)は、本当に素敵な方ですね。見ているだけで幸せな気分になりますheart04 今度、能楽堂で拝見するときは、退出の橋がかり付近チェックしますわん

しかし、正面から見ていて、手のひらの手首近くまで見えるのですから、その手首の柔らかさは尋常ではないですよね。

投稿: kirigirisu | 2008年6月 7日 13:25

mamiさん、こんにちは

わたしもかなり迷ったのですが、内容が違う上に大倉源次郎さんの出番も多いし、なによりも「道成寺組曲」を打たれるというのに肩を押されてしまいました(^^;

おシテや謡のことを端折っちゃいましたけれど、山崎正道さんの一調「勧進帳」と味方玄さんのきりりとした舞囃子「邯鄲 盤渉」がとても良かったです。

本公演も素晴らしいコンサートになること間違いなし!!お楽しみにね。

投稿: kirigirisu | 2008年6月 7日 13:39

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