« 夏の夜の読書 | トップページ | 芸術祭十月大歌舞伎(2008) »

2008年8月 9日

第六回能楽現在形(2008/08/07)

ふとパンフレットを見たら第6回公演と書いてありました。第1回公演は惜しくも逃したものの第2回公演からは見ているのでこれで5回目。世田谷PTでの公演を含めてわたしのお能の観劇暦のほぼ半分は能楽現在形と言えるかもしれません。

今回の番組は、狂言「朝比奈」と能「邯鄲」。どちらもポピュラーな演目だそうですが、拝見するのは初めて。狂言の「朝比奈」は、萬斎さん(和泉流)と茂山千三郎(大蔵流)さんの違流競演。「邯鄲」は、ご贔屓の狩野了一さん。とても楽しみにしていたのですが、廬生さんにつられてつい夢の中に誘われそうになりましたが、なんとか踏みとどまりました(^^)

「朝比奈」 千三郎さん演じる閻魔大王はとても可愛らしくて愛嬌のある閻魔様。閻魔さまというよりかは、妖精パックのような感じ。大きな面をつけて登場。その面のせいでしょうかエコーがかかったような声に聞こえます。足を小刻みに慣らして自分で効果音を上げるのもとても面白く拝見しました。朝比奈とのやりとりで転がったり転がされたり、普段拝見している狂言よりもスピーディ。実は千三郎さんと千五郎さんとがごっちゃになっていて(^^;、拝見していたときは、もっとお年を召した方だと思っていたので、大丈夫かしらといらぬ心配をしてしまいましたが、萬斎さんと同じくらいの方でした。

その萬斎さんの「朝比奈」。七つ道具(5つしかありませんでした)を背中にかかえ、竹の大筒を持っての登場。その格好どこかで見たことがあるとおもったら、安藤英竹さま(翫雀さん)@蜷川十二夜。簡単に言うと安藤英竹さまの押し戻しといったところでしょうか(^^;; 歌舞伎も思い切った拵えをしますが、狂言も負けてはいませんね(^^)  と後で考えてみたら、安藤英竹さまの決闘の拵えを見て「朝比奈」だわと思うのが本当ですよね...coldsweats01 

「邯鄲」 狩野了一さんの廬生は、面をつけなくてもいけそうな感じです(^^; 前回の井筒のときも橋掛かりに登場されただけで品の良さを感じました。今回も上品で端正なたたずまい。ときどき廬生さんにつられて夢の中に行きそうになりました。国立能楽堂は落ちる確率が高いのですが、宝生ではほとんど落ちたことがありません。座り心地のせいでしょうかしら(^^;;

華やかなできらびやかな宮中での祝宴の席から邯鄲の宿場面へと一瞬にしてその場の空気を替えてしまうおシテと囃子の方に驚嘆。普通の演劇だと暗転で場面を替えたり照明で雰囲気を変えるところですが、廬生さんが寝床(?)に飛び込むのをあっと息を呑んで見た瞬間に、場面転換がされたのにはびっくり。お囃子はよく急停止しますが、あんなに急停止したら、ものすごく体に悪そうですね(^^;

お囃子ですが、これはどうしても好みの問題で、わたしはやっぱり能楽現在形のときの小鼓は成田達志さんがいいなぁ。掛け声の質がちょっと違うような感じがして聞いていてどうも落ち着きません。

ということで、次回は12月。片山清司さんの「芭蕉」です。

|

« 夏の夜の読書 | トップページ | 芸術祭十月大歌舞伎(2008) »

「能」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21013/42118328

この記事へのトラックバック一覧です: 第六回能楽現在形(2008/08/07):

« 夏の夜の読書 | トップページ | 芸術祭十月大歌舞伎(2008) »