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2008年9月 1日

新秋9月大歌舞伎@演舞場 昼の部

本日初日行ってきました。今回の一番のお目当ては『源平布引滝』。義賢最期は初めて。以前から義賢最期と実盛物語を続けて見たいと願っていたのですが、海老蔵さんの二役でその願いが叶うとは本当に嬉しい限り(^^)  義賢最期は言わずと知れた仁左衛門さんの当たり役。附け打ちの山﨑徹さんの「附け打ちブログエッセンス」によりますと、今回仁左衛門さんにご指導いただいたそうです。そのせいでしょうか化粧がなんとなく仁左衛門さんぽかったです(^^)

『義賢最期』の義賢は落ち着いていて大人の雰囲気。待宵姫を折平に預けて落とすときのやりとりに父親の情も感じられました。戸板崩しや仏倒しがあるのでもっと派手なものをイメージしていたのですが、その場面だけを浮き上がらせずにストーリーの流れにうまくとけ込んでいたように思いました。義賢さんの壮絶であはるけれど静かな最期の仏倒し。スローモーションのようでした。上から見ると浅葱色の素襖の長袴がとてもきれいな形に流れていて、それが義賢さんの武人としての生き様と無念さと表しているようでウルウルしてしまいました。そこに幕を引いてくる大道具さん(?)の余韻を残すような芝居心を感じる引き方も素敵でした。

海老蔵さんは全体的にとても丁寧に義賢を演じていたと思いました。ただ、壁に掛けた源氏の白旗をしまうときに義賢さんじゃなくて海老蔵さんがお片付けしていたような印象を受けたのがちょっと残念。

『源平布引滝』でとても印象に残ったのは門之助さんの小万。小万をとても魅力的な女性に演じられていました。これまでの見た門之助さんのお役の中でピカ一。実盛物語で小万のことは語られていますが、なかなかイメージがつかめない上に唐突に戸板の上に載せられて出てくるためにどういう存在なのかがわたしとしてはとても謎でした。小万がこのお芝居の中でとても重要な役割を果たしていることがこれでハッキリわかってスッキリしました。

『実盛物語』襲名の巡業でかなりの回数をこなされてきたことに加えて年齢も重ねてきたせいでしょうか、海老蔵さんの実盛は以前よりも多少余裕が出てきたようにお見受けしましたし、見る側も落ち着いて見ることができました。舞台上の実盛さんは一回り大きくなったように感じました。最後の花道での馬上の実盛さんは颯爽としてかっちょえぇ~の一言。やっぱり後半に下の階でみよっと(^^)

『枕獅子』 ほんわかとあでやかな雰囲気で気持ちよく劇場を後にすることができました。が、時蔵さんはちょっと緊張されていたようにお見受けしました。3階から見てると、後見の方の動きがよく見えるのですが、後見の方がこちらにも伝わってくるくらいさらに緊張されていたようでした。松也くんと梅枝くんの二人の禿はとても可愛らしくて、二人が出てきたらパっと舞台が明るくなりました。年齢も近いこともあるのでしょうかバランスがとても良かったと思いました。

初日とあって、大向こうがたくさんかかっていたのはおめでたくて良いのですが、ちょっと多すぎるような気がしないでも...

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コメント

kirigirisu様もいらしたのですね!! 私も初日、大いに楽しんでまいりました。先日もニアミスでしたのに、両日ともお目にかかれませんでしたのね。

あんなに素晴らしい門之助さんは、私も初めて。
海老蔵さん、義賢も実盛も素敵でしたlovely
時様、後見さんとの呼吸がイマイチでしたねcoldsweats02

投稿: SwingingFujisan | 2008年9月 1日 23:18

はぁ~い、『源平布引滝』見たくて初日駆けつけました。

実は、SwingingFujisanさんらしき方を入口付近でお見受けしたのですが、斜め後ろからでしたので、もし人違いだったらと思いお声をかけそびれてしまいました。思い切ってお声をかければ良かったですね。

後見さんが引き抜きのときにちょっとタイミングが合わなかったようですが、初日ならではというところでしょうか(^^) 

投稿: kirigirisu | 2008年9月 2日 00:06

おはようございます! kirigirisu様はきっと初日に行らっしゃるだろうな、と勝手に想像しておりまして、記事を楽しみにしておりました♪ レポを拝読しまして、今週末の観劇がさらに待ちきれなくなりました…っ。私も最初は上からの観劇です。kirigirisu様のポイントを抑えて、観劇に臨みたいと存じます♪

投稿: はなみずき | 2008年9月 2日 06:53

はなみずきさん、こんにちは

はいはい。お察しのとおり初日行ってきました(^^)
はなみずきさんがご覧になる頃は、もっとお芝居がまとまってくる頃なのでさらにパワーアップされたものがご覧になれるかと思います。お楽しみにね(^^)

投稿: kirigirisu | 2008年9月 2日 18:31

こん♪♪は。

私は都合で初日夜の部観劇でしたが、海老蔵さんの『源平布引滝』観劇で、昼の部に駆けつけられたのですね。『実盛物語』は私も巡業で拝見しているので、今回は『義賢最期』が注目ですが、感想を拝読して六日の観劇が楽しみになりました。

投稿: 六条亭 | 2008年9月 2日 23:15

六条亭さん、こんにちは

これまで『実盛物語』しか見たことがなかったのですが、『源平布引滝』を通しで見ることで、両方のお芝居がより面白く感じられました。

巡業のときは花道がない劇場で拝見しましたが、花道の引っ込みがあるかないかで大分お芝居の印象って変わるものですね。馬上の颯爽とした実盛さんは本当に素敵でした(^^)

6日にご覧になったときの感想を拝見するのを楽しみにしております。

投稿: kirigirisu | 2008年9月 3日 11:22

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