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2008年11月19日

花形歌舞伎@演舞場 夜の部(11/18)

やぁ~っと、演舞場の夜の部を見に行ってきました(^^) 床下の仁木弾正に完全ノックアウトheart01heart04 さすがに見かけはちょっぴり若い気もしましたが、ドロドロドロと煙の中から登場した妖気あふれる弾正の姿に目は釘付け。一瞬にしてそこだけが別世界。固唾を呑んで見守る観客の視線だけでなく客席全体の気が花道の七三へ注がれる中、美しくも不敵な面構えで悠然とたたずむ弾正。わたしは、ただただ口をあんぐりと開けて見ているだけでございました。

スッポンから登場してから揚げ幕に向かって歩き始めるまでの間、客席も瞬きもせず息を詰めて弾正の世界に浸っているかのよう。この静かな時が止まったかのような、時が流れる速さが変わったような一時。この沈黙に耐えられなくなったお客さんが一人だけ花道の真ん中に来るまでに2回ほど拍手をしていましたがそれに同調する方がいなかったのは幸いでした。(できれば拍手はして欲しくなかった...)

時間にして数分のことでしょうが、ここだけ見てもいいくらい。海老蔵さんの仁木弾正は将来の持ち役になることは間違いないと睨んでいたのですが、今の年齢でここまでとは思いませんでした。人間離れしたお役は天下一品ですが、大詰の刃傷の弾正もすごかった。花道から登場して真ん中辺で立ち止まって客席の方に向いた弾正さん。「ヒト」を感じさせない不気味さ。花道の方に振り向くとちょうど真正面に向き合うような場所に座っていたのですが、こういう人とはぜぇ~ったいに目を合わせちゃぁイケません!というくらいマジに怖かったです。外記役の男女蔵さんとの立ち廻りでは、思わず「オメちゃん頑張れ!」と応援しちゃいました(^^;

その男女蔵さんは、年齢的にはちょっとお気の毒なくらいの老け役でしたけれど敢闘賞ものでした。序幕の絹川谷蔵役も良かったです。最近、わたしのオメちゃん株は上昇中(^^)。序幕の亀三郎さんの頼兼、失礼ながらこういうお役はどうなんだろうと思っておりましたが、ほんのりと赤い目元がなかなか色っぽく、良い男っぷりでございました。

政岡の菊之助さんは予想どおり。美しくきっぱりと品格のある政岡でした。菊之助さんの場合は大きく破綻することがないので、こういう大役でも安心して見ていられます。実際の政岡の年齢に近いこともあってか、千松の亡骸に話しかける場面では、若い母親の無念さに自然とウルウルしてしまいました。

こうもいじくその悪い人がいるもんだと思うくらいの愛之助さんのあまりにも意地の悪い八汐が素敵でした。さすがに女方の修業もされているだけあって、立役の加役という感じではなく良い塩梅でした。

勝元役の松緑さんは、爽やかでしたけれど、その爽やかさがちょっぴり一本調子というか平坦な感じがするところがありました。出のところは素敵でした。

昨日は、三響会の玉響のコンサートでしたが、この日に演舞場に行かないと歌舞伎座のスケジュールが入らないので断念しました。千穐楽までになんとか昼の部と夜の部に行かなくっちゃdash

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コメント

ご覧になれてよかったですわ~。
kirigirisu様も、海老ちゃんのあの魅力にpunchlovelyですわね。私もめろめろになってしまいました。昼の貢もよかったのですが、夜の弾正のオーラの強烈なこと。ああ、花道を歩く姿が思い出されます。
政岡も八汐もよかったですし、オメちゃんの外記も存在感ありましたね。私、亀三郎さんの頼兼にもheart04でした。
kirigirisu様のレポを拝読しているうちに、直接お話しているかのように「そうそう」「うんうん」と相槌をうちたくなりました。
えへへ、私、明日、もう一度見ちゃいますwink

投稿: SwingingFujisan | 2008年11月19日 23:15

私も、kirigirisu様のレポを、嬉しくなりながら拝読させて頂きました♪

本当に、時間も空間も、「別世界」になったような、海老さまの弾正の引っ込みは、我を忘れて見入っておりました。行くのは花道…なのですけども、まさに天空を行くような、不思議な、そして素敵な、引っ込みでした。…。(←回想中♪)

投稿: はなみずき | 2008年11月20日 08:08

SwingingFujisanさん、こんにちは

わぁ~いいなぁ。今日もいらっしゃるのですね。
もっと早く見に行きたかったのですが、結局中日過ぎになって
しまいました。できることならば、もう一回弾正を見たいところなのですが
どうやってもムリそうですweep 

花形の役者さん達が精一杯一生懸命につとめられている舞台は
とても素敵ですね(^^) 

投稿: kirigirisu | 2008年11月20日 13:10

はなみずきさん、こんにちは

ドロドロドロと煙とともにすっぽんから弾正が上がってきてからは
もう目は花道に釘付けheart04。あの数分の間、弾正さんの世界
に引き込まれてしまいました。なんかとても不思議な感覚でした。

投稿: kirigirisu | 2008年11月20日 13:18

kirigirisuさん、こんばんは。

待ってました!!演舞場レポ。
今回は演舞場の事いろいろ教えていただいたのに遠征をあきらめたので、
首を長~~~くしておりました(笑)。

「こうもいじくその悪い人がいるもんだ」
いいですね~~~(笑)。
愛之助さんの八汐、いつか観られる日がくることを願っています。
来年の御園座のように、待っていればいつか近くに来ていただけるかも・・・?

投稿: rika | 2008年11月20日 23:18

rikaさん、こんばんは

でかけていたのでお返事が遅くなってしまい申し訳ありませぬ。

いじぃ~~いの悪いお顔(目が結構怖かったっす)と
お声がホント素敵でございましたよ。
愛之助さんが今後また八汐をなさるのは時間の問題ではない
でしょうか(^^) 御園座での歌舞伎公演は年に2回ですけど、
東京とか大阪とか京都とか博多とかこれからいくらでも
見ることができそうですね。

投稿: kirigirisu | 2008年11月23日 22:32

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