« 新皿屋舗月雨暈@国立劇場(3月花形歌舞伎) | トップページ | 『雷神不動北山櫻』公演成功祈願参拝 »

2009年1月22日

木挽町夜のハシゴ

お正月公演もそろそろ楽日も近くなってきました。観劇スケジュールが当初の予定よりも一週間ずれこんでしまったため、演舞場を再見したいし歌舞伎座も見たいしと、このところ悩ましい日々。一昨日、歌舞伎座の昼の部の後半「十六夜清心」と「鷺娘」を拝見。夜の部をどうしようかと散々迷ったあげく、演舞場の夜の部と歌舞伎座の夜の部の上演時間を検討したところ「鏡獅子」が終わった後に演舞場に行けば「弁天小僧」に間に合うことが判明。ということで本日(1/22)ハシゴしてきました。

『鏡獅子』実は、勘三郎さんの「鏡獅子」は、2年前のお正月に見たときの印象があまり良くなかったので、またやるのぉ~と少々食傷気味に思っていたのですが、全く別ものでした。前回見たときは、何て言ったらよいのでしょうか。勘三郎さんが弥生を踊っているという感じが強くて、さらには観客に踊りの巧さを必要以上にアピールしているような印象があって私自身はあまり楽しめませんでした。

が、今日は舞台に登場したときから大奥のお小姓の弥生さんでした。そのせいでしょうかすっとその世界に引き込まれました。前シテの踊りは途中であきてしまうことが多いのですが、今日は時間が経つのがいつもより短く感じられて、あれ?もう引っ込んでしまうのと思うくらい。勘三郎さんは、前回よりも痩せられたんでしょうか、全体的にスッキリとして若く見えました。

胡蝶の千之助くんと玉太郎くんはお人形さんのように愛らしくて、一生懸命踊っているのがもうたまらなく可愛いくて、ご近所のおばちゃんモード全開で見てました。二人よりも後見の方が緊張されているようで、それも微笑ましく感じられる舞台でした。

後シテの獅子も勘三郎さんという役者の個性がうっとうしいほど感じられた前回とは全く違う次元の格調ある獅子の精でした。毛振りも回せばいいってものではなく、速さや回数よりも流れの美しさを優先させたもので、この年齢ならではの芸を堪能しました。見終わってとっても幸せな気分。これの前の「対面」でちょっとどよよ~んとした気分がこれですっかり晴れましたfuji

傳左衛門さんの立鼓、傳八郎さんの大鼓、傳次郎の太鼓とこれまた私の大好きなトリオが吼える吼える(^^) 笛の音(福原寛さん?)も素晴らしい。もう目も耳も至福の一時。

その「対面」ですが、おめでたい出し物ですし、芝雀さんや菊之助さんのあでやかな衣裳は眼福ものでしたし、舞鶴のキリリとした拵えも大好きなのですが、お正月も過ぎたせいでしょうか、なんだか全体的にどよよ~んとした舞台でした。吉右衛門さんの五郎は、見た目の立派さが仇となるような高い声がとてもお気の毒に感じました。吉右衛門さんが工藤だったらと何度思ったことか...

|

« 新皿屋舗月雨暈@国立劇場(3月花形歌舞伎) | トップページ | 『雷神不動北山櫻』公演成功祈願参拝 »

「歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

歌舞伎座と演舞場のハシゴっていうのもすごいですね。よく、時間研究されましたねhappy01
私も弥生の踊りに引き込まれ、時間もとても短く感じました。後シテの獅子もおっしゃるとおりだと思いました。耳の至福も同感同感。まさに吼える感じがよかったですねえ。
「対面」はとっても好きな演目なんですが、工藤が辛気臭かったのがイマイチでした。

投稿: SwingingFujisan | 2009年1月24日 23:32

SwingingFujisanさん、こんばんは

ハシゴは苦肉の策でした(^^;
演舞場の夜の部は元々抑えてあったのですが、
水曜日の時点で、どうやっても観劇できる日が22日と26日と27日
しか残されていなくて、26日は×の可能性が大。
ということで22日に強行突破しちゃいましたcoldsweats01

「対面」は、工藤の辛気くささが舞台全体に蔓延しているような
感じでした。が、『鏡獅子』で全部払拭されたました。
演舞場に向かう道すがら、雨も寒さも気にならなず
スキップしたくなるような気分でした(^^)
できれば、『鏡獅子』をもう一度見たいのですが...無理かなぁ...

投稿: kirigirisu | 2009年1月25日 00:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21013/43826636

この記事へのトラックバック一覧です: 木挽町夜のハシゴ:

« 新皿屋舗月雨暈@国立劇場(3月花形歌舞伎) | トップページ | 『雷神不動北山櫻』公演成功祈願参拝 »