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2009年4月12日

第9回能楽現在形(4/11)

能楽現在形の『望月』連続公演二日目。宝生流。おシテは金井雄資さん。やはり続けて見ると、同じ演目でも流派、演者によって大分趣きが違うことが分かります。

宝生流の衣裳は観世流に比べると地味目でしたけれど、おシテの薄い茶色の衣裳は渋くて素敵でした。子方とツレが観世流のときよりも弱々しい感じがしました。(子供さんは年齢によってどうしても差がでてしまうのは仕方がないんでしょうが...) 最初の橋掛かりでの子方とツレが一緒に謡う時に観世流よりも間合いが広く取られていることもあってか、観世流のときに感じた親子の強い絆があまり感じられませんでした。

小鼓が成田達志さんだと広忠さんと幸弘さんのテンションの上がり方が違うようです。成田さんを挟んで酸欠なるかと思うくらいに吹きまくる幸弘さんと広忠さんの吼えっぷりが非常に気持ち良かった。やっぱり、能楽現在形は、このトリオが一番好きだなぁheart04 そして、こんなに太鼓の方って吼えたっけというくらいに、太鼓の前川光範さんが負けじと(?!)吼える吼える。

後半おシテが獅子舞の装束で出てくる前のお囃子が始まると、それだけでもう気分が高揚してきます。これでもかっていうくらいの力強いお囃子をバックに獅子舞を舞われるおシテもかなりパワフル。観世流の場合は、御浜御殿の綱豊卿と同じく白頭に2枚の扇に頭の天辺に牡丹(?!)の花で華麗でおしゃれな感じでしたけれど、宝生流の場合は赤頭でした。扇は2枚ではなく1枚でこちらは雄壮な感じ。お囃子はこれ以上は無理だろうというくらいのパワー全開でしたけれど、おシテが獅子舞の衣裳を脱いで油断している望月に花若と向かっていくところでさらにクレッシェンド。まさにクライマックスに仇討ち!! おシテや囃子方、地謡の方々が静かに去った後、無人の舞台は演者の方々の熱気でキラキラしていました。

前半の途中で何回か落ちそうになりましたけれど、いやぁ~面白かったぁ~ 興奮冷めやらぬまま水道橋に向かう帰り道、獅子のメロディが頭の中でずっと鳴ってましたnotes

前回の安宅の舞囃子も藤戸も、今回の望月もとても面白く見ることができました。宝生流が好きかどうかは分かりませんが、金井雄資さんのおシテは結構好きかもしれませぬ。

最終回は、いよいよ友枝昭世さんのおシテ。小鼓は大倉源次郎さんです。どんな世界が繰り広げられるのでしょうか(^^)

『法師ケ母』は、前半の萬斎さんの酔っぱらいぶりに見ている方もなんだか酔っぱらいそうでした(笑) 後半の青と薄茶の縞の衣裳の青がとても綺麗な色で、憂いを満ちた萬斎さんの謡とよくマッチしていました。後半はセリフよりも謡が多くてオペレッタ風でこれもなかなか良かったです。

一調    起請文 
謡   辰巳満次郎 
大鼓  亀井広忠

狂言 法師ケ母

シテ 野村萬斎
アド  高野和憲

地謡 野村万作、野村万之介、深田博治、竹山悠樹、月崎晴夫

大鼓 亀井広忠
小鼓 成田達志
笛   一噌幸弘

望月 

シテ   小澤刑部友房   金井雄資
ツレ  安田友治の妻   朝倉俊樹
子方  花若         波吉敏信
ワキ  望月秋長      宝生欣哉
アイ   望月の下人     野村万作

大鼓 亀井広忠
小鼓  成田達志
笛   一噌幸弘

後見 近藤乾之助、宝生和英、渡辺茂人

地謡 高橋章、大坪喜美雄、武田孝史、今井泰行、辰巳満次郎、佐野登、小倉伸二郎、和久荘太郎

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