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2010年1月17日

壽初春大歌舞伎@歌舞伎座 夜の部 1/15

Photoもとからぬくもりを感じる歌舞伎座ですが、夏でもひんやりとした雰囲気のする国立劇場の後に歌舞伎座に来ると一層その暖かさを感じる。赤い柱だったり、ペコペコな床の感触だったり、やっぱりここにくると落ち着く。劇場内の照明も間接照明だから目に優しい。この照明は障子から差し込む光をイメージしたものと聞いた(読んだ?)ことがある。今時の劇場はどこも天井が高いけれど、歌舞伎座の天井は低い。でも、その低さを感じさせない作りになっている。この天井と照明が、新しい劇場でも引き継がれることを願わずにはいられない。床のゆる~い感触は木製なんでしょうか、足の裏に感じるペコペコ感が結構好き。でも、新しい劇場はがっつりとしっかりとした床になるでしょうから(って、これが普通coldsweats01)この感触はもう味わえないんだろうなぁ...

「春の寿」 雀右衛門さんが休演されて魁春さんが代役。長唄に「・・・京屋・・・云々」という歌詞があったので、これは雀右衛門さんにあてて作られたもののよう。お正月らしいおめでたい感じがするけれど、雀右衛門さんが出演されないとなるとその趣向もイマイチな感じ。これは、魁春さんがどうこうということではなく、どなたがなさっても同じように感じると思う。現歌舞伎座のお正月公演の最後ということでの狂言立てなのでしょうが、しばらく舞台に出ていらっしゃない90才の役者さんを冬の寒い時期に舞台に出演を願うのは、当初からかなりのリスクがあったのでは。

「車引」 桜丸の芝翫さんは、81才にして初役とのこと。3階から見ても大柄な吉右衛門さんと並ぶと大人と子供のよう。でも、あの面長の顔の隈取りが非常立派で映える。これまで吉右衛門さんの顔が小さいと思ったことはないが芝翫さんと比べるとかなり小さく感じた。また、大変失礼ながら、普段重厚な吉右衛門さんが青臭くさえ感じた。正直高麗屋さんは苦手なのですが、さすがに幸四郎さんの松王丸が登場するとさらに舞台が華やかになる。時平の富十郎さんは通常の隈取りではなく、かなり白っぽいお顔。歌舞伎らしい歌舞伎。理屈なく楽しめたお正月の一幕。

「道成寺」 勘三郎さんのお声がかなりかすれていたようでした。お正月にTVで拝見したときはしっとりとした風情を感じたのですが、この日は全体的に荒い印象を受けた。道行の花道での踊りを所化の鶴松くんが顔を花道の方に向けて真剣に見ており、そのヨコに座った新吾くんは、顔が書面を向いていましたけれど、目がどうかなっちゃいそうになるくらい横目で見ていた。この日の「舞づくし」は種太郎くん。さすがに舞台慣れしていて、堂々とそつなくこなしていた。言葉がハッキリとしていて間もよかったけれど、もうちょっと早回しでもよかったかな。ある程度の年齢になったら背はあまり関係なくなるけれど、あと5cmくらい高いと良かったのになぁとついつい思ってしまう。が、その分、そのしぐさに現在のスマートな若者にはない男気を感じる。世話物が似合う役者さんになりそう(^^) とご近所のオバちゃんモード全開。

今回は押し戻し付き。團十郎さんが出てくるだけで華やかになる。海老蔵さんの押し戻しは、これでもかぁ~とエネルギッシュで鋭い感じだけれど、團十郎さんのはふんわりと暖かく包まれるような感じ。そういえば、先月の「りびんぐでっど」の押し戻しの橋吾さんが鱗四天で出演(^^) 「とうづくし」でマクドナルドのフライドポテトの宣伝をしていたのは橋吾さんかな?(笑) 3階だったので、先頭の2人までしか見えませんでした。その鱗四天の先頭が左十次郎さん。TVで見たときにあれ左十次郎さん?国立じゃないの?と不思議に思っていたら、今月左團次さんは歌舞伎座にご出演だったんですね。

「源氏店」 実は、このお芝居のどこがおもしろいのかイマイチよく分からないし、あまり好きな芝居ではない。いつもはどちらかというと与三郎を見ていたのだけれど、今回は、花道の出の福助さんのいかにも堅気ではない雰囲気が、お富ってこんな感じの人なのかもとしっくりきたので、お富を中心に見ていたら、いつもよりもおもしろく見ることができた。

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コメント

吉右衛門さんと芝翫さんのお顔、思わずクスリと笑ってしまいました。まったく同感なんですものsmile 吉右衛門さんが少し青臭く見えたというのも同感。
鶴松クンが勘三郎さんを食い入るように見つめていたのが、私も印象的でした。将来、鶴松クンが花子を踊る日がくるといいなあと思います。
團十郎さんの押し戻しがふんわりと包まれる感じというの、わかります。團十郎さんの大きさ、大らかさなんでしょうね。
源氏店、寝てしまいましたbearingが、福助さんが意外と(と言っては失礼かしら)よかったと思いました。私が見ていた範囲では変な顔のつくりがなかったからsmile

投稿: SwingingFujisan | 2010年1月22日 08:43

SwingingFujisanさん、こんばんは

最近は小顔がもてはやされているようですが、やっぱり歌舞伎役者は顔が大きい方がいいし、隈取りが映えますよね(^^) それにしても吉右衛門さんのお顔が小さく見えたのはちょっとびっくりでしたcoldsweats01

福助さんのお富さんは、いかにもお妾さんっていう風情で、藤八のあしらいも手慣れた感じ。お富さんの人物像がはっきりした分、話がおもしろく感じました。源氏店はよくかかりますけれど、どうもイマイチ好きになれません(^^;

投稿: kirigirisu | 2010年1月23日 00:24

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