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2010年1月10日

あまりにも早過ぎた…

8日発売の演劇界の2月号 の「戦後歌舞伎の名優たち」は、「あまりにも早過ぎた…」と題して初代辰之助さんが取り上げられている。名優にいきつくはるか以前にこの世を去ってしまったので、果たして?と思う方もいるかもしれない。でも、あえて最終回に辰之助さんをとりあげた織田紘二さんの思い、無念さは行間からひしひしと伝わってくる。あまりにも早過ぎた...織田さんだけなく、辰之助さんの舞台を見たことがある多くの人の気持ちを凝縮している言葉であろう。本当に早過ぎた。

踊りよし、世話物よし、時代物よしと三拍子揃った二代目松緑さんに勝るとも劣らない役者さんになると期待されていたのは間違いない。わたしにとっては、名優になってもならなくても、いつまでも大好きな役者さんである。歌舞伎座の3階に飾られている物故者の写真の中でひときわ若い写真を見ると今でも悲しくなる。團十郎さんと同い年なので、生きていれば還暦を過ぎている。還暦を過ぎた辰之助さんを想像するのは難しい...

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コメント

私は辰之助さんの舞台を直接見てはいないと思うのですが、歌舞伎チャンネルで見た「暗闇の丑松」には心が震えるほど摑まれました!! 暗く鋭い目、悲しみを全身に湛えたような雰囲気(研ぎ澄まされた刃物のような感じもあった)、早世されたのが本当に残念ですが、私もやっぱり還暦を過ぎた辰之助さんは想像できません。ジェームズ・ディーンや赤木圭一郎のように、若い面影のままのほうが強烈に印象に残るのかもしれませんね。でも、そう思う一方で円熟の辰之助さん(生きていらしたら松緑さんでしょうね)を見たかった気もします。

投稿: SwingingFujisan | 2010年1月16日 08:05

個人的には辰之助さんと二世松緑さんがご縁で歌舞伎に「はまった」人間ですので、私も思いは尽きません。といっても辰之助さん生の舞台は殆ど観る事できませんでしたが。
「毛抜」の粂寺弾正の幕外の挨拶と引っ込みが最後になってしまいましたのであの挨拶を聞く度に故人を偲んでいます・・・。
2代目辰之助襲名で曾我五郎で鳥屋の中から新辰之助の声が聞こえたときは父(初代)を思い、思わず泣きました。
また「盟三五大切」を観る度に辰之助さんの源五衛門を観ておきたかったと思います。
これは「たられば」ですがお元気であったなら、菊五郎丈はもっと女形を演じておいでだったでしょうし、序列のしっかりとしている菊五郎劇団では八十助(現三津五郎丈)の役ところも大分違っていたでしょうね。
御所五郎蔵と土右衛門、または新三と弥太五郎源七の両方を演じることのできることのできる方はなかなかいないと思います。
さまざまなことを考えてしまいます。

投稿: うかれ坊主 | 2010年1月16日 14:56

SwingingFujisanさん、こんばんは

「暗闇の丑松」は、たぶん見ているハズなんですが、悲しいかなまったく記憶がないのです。たぶん撃沈しちゃったのでしょう(^^;;学生時代は、チケット代で手一杯で、筋書を買わないこともあったのですが、筋書が残っているので見たことは見たらしいですcoldsweats01
他にも見てはいるハズなのにというものが結構あります。そのときは、これからいくらでも見ることができるからと思ってたから...

>研ぎ澄まされた刃のよう
一見、豪快な感じがしますが、その実とても繊細な方だったようです。ちょっと寂しげなところが女心をくすぐるのでしょう。って、わたしが辰之助さんを好きになったのは、小学校5年生くらいのときなんですが、子供心にもそういうものが感じられたのかもしれませぬ。

投稿: kirigirisu | 2010年1月16日 21:42

うかれ坊主さん、こんばんは

私は、辰之助さんを生で見たいがために歌舞伎を見始めたのですが、歌舞伎を見るようになってからお父さんの松緑さんも好きになりました。辰之助さんが大好きと言いながら、実は、記憶に残っているのはお父さんの松緑さんの舞台の方が多いかもしれません。

辰之助さんが亡くなったときに、これで一生歌舞伎は見ないだろうし、歌舞伎座にも行くことはないだろうと思いました。でも、ひょんなことから歌舞伎をまた見始めるようになって、今では、ほぼ毎月、歌舞伎を見に行くようになりました。歌舞伎を見始めたころと同じように、歌舞伎というよりも役者さんを見にですがhappy01

投稿: kirigirisu | 2010年1月16日 22:16

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