2010年8月14日

第13回 能楽現在形@千秋楽 8/10

2006年4月27日に第1回公演で幕を開けた「能楽現在形」が2010年8月10日の第13回公演で千秋楽となった。第1回と第12回の2回を除いた11公演を見たのだが、私のささやかなお能鑑賞経験の約60~70%くらいにあたる。野村萬斎、一噌幸弘、亀井広忠という3人の異才が主催する「能楽現在形」。普通のお能の公演よりもやや刺激的?な雰囲気が好きで、毎回とても楽しみにしていたので、非常に残念。「能楽現在形」の能楽堂版は今回が最後だけれど劇場版は今後も続けられる模様。ちなみに、世田谷PTで12月17日と18日の公演が決定している。演目は能「安達原」と半能「絵馬」。

実は、今回の「野宮」は、わたしには「豚に真珠」になるのは必定なので、行こうかどうか散々迷ったのだが、千秋楽ということで行くことにした。案の定、やっぱり「豚に真珠」。どうにも夢幻能は苦手。おまけに、題材が源氏物語で二重苦(^^;;  眠くなるわけでもなく、かといって舞台にも入り込めず。約2時間ほどボ~としていた。

二番面の舞囃子「天鼓」のおシテは、イケメンさん。おぉっこれはと眼をパッチリと開けて(もしかしたら口もあいてたかも(^^;) 見入っていたのだけれど、途中で笛が気になってしまい、しばし気もそぞろ。「天鼓」を聞いたのは、たぶん初めてか2回目くらいなので、全く分からないのだけれど、どうもなんだか笛がヘン。というかお囃子がかみ合っていないような気がした。

最後の「越後聟」の萬斎さんのアクロバティックな動きに(@@) 本舞台から橋がかりにななめに飛び込み前転(?)にはびっくり。あの勢いで飛び込んで、せまい橋がかりでぴたっと着地するのは至難のワザなのでは?びっくりしているうちに終わってしまった。しかし、やっぱり笛がどうも肌(耳?)に合わない。幸弘さんの笛になれてしまったからなんでしょうか?(松田さんはあまり気にならなかったのだけれど...)

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2009年9月19日

【速報】 能楽現在形 劇場版

このところ、すっかりブログをおさぼりしています。特に仕事が忙しいというわけではないのですが、PCのお引っ越しをするのに色々と準備したり、隠れゴミ屋敷状態の部屋を片付けたり。一番のネックは、最近はまっているバーチャルの農園仕事(mixiアプリ)ネックかもcoldsweats01 先週の三響会@増上寺も書きかけのまま(^^;  その代わりというわけではありませんが、今日は、三連発。

能楽現在形の劇場版の速報のちらし(白黒のまさにちらしhappy01)がでていました。
日時:2010年1月15日(金)~17日(日)予定
演目:半能 高砂八段之舞
    能  邯鄲
チケット:11月の上旬発売予定

連ちゃんで3流派を見る楽しみを「望月」で知ってしまったのが運のつき?!それまでは、1つ見ただけで満足していたのに...1月は歌舞伎で忙しいのに...むぅ~悩ましい...

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2009年6月13日

大手町座 第2回

新しくできた日経ホールで広忠さんプロジュースの「大手町座 第2回」公演が10月5日(月)と6日(火)に行われるとこのこと(→こちら)。本日から一般発売が開始されたようです。もしかしたら出遅れたかしらんsweat01と少々あせりましたけれど、まだ全然OKのようでございました。

両日ともに「三番叟」「舞囃子」「囃子付の狂言」という構成ですが、「三番叟」が忠雄・広忠親子と万作・萬斎親子の競演というなんとも憎いお膳立て。両方見たいところですが週初めの2日連ちゃんは、日程的にちとキツイthink どちらかを選ぶとしたら、やっぱりパパ組の日の方かなぁ...と、しばし思案の末、10月の予定などは皆目見当もつきませんが、とりあえずパパ組の日を確保(^^) 

ところで、大手町座第1回はイッセー尾形さんの一人芝居。こちらは気が付いたときは完全に出遅れweep

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2009年4月17日

第10回能楽現在形(4/14)

能楽現在形の『望月』連続公演三日目。最終日は、喜多流で友枝昭世さんがおシテ。喜多流では『望月』のあつかいが重いそうで、まだ狩野了一さんは演じることができないそうです。友枝さんがお舞台に入ってきたときに舞台の空気が一瞬にしてピシッと締まったように感じました。やはり、3日間の内で一番大人の雰囲気のする舞台でした。おシテの友枝さんがお囃子や地謡を含めて全体を掌握して、おシテを中心に動いている舞台という感じがしました。

ツレは、観世流の梅若晋矢さんもキリリとして素敵でしたけれど、狩野了一さんの品のある優雅なたたずまいがより高貴な印象受けました。色の名前がよく分からないのですが、薄い青味がかった灰色と茶色の装束も品があって素敵でした。橋掛かりでの連吟も狩野了一さんのお声がよく通るので耳に心地よかったです。

子方は、宝生の子方さんよりもさらに小さいお子さんのようで、「幼きもの」という言葉がぴったり。元気一杯で勢いあまってフライング気味のようなところもあったようですけれど、思いっきりよく声を出していたので見ていて気持ち良かったです。お人形さんのように可愛らしい子方さんでしたが、羯鼓では、小さい体で舞台いっぱいに使った強気の姿勢が立派でした。

獅子の舞は、赤頭に扇2枚。迫力一杯の獅子。わたしが座っている方に顔が向けられたときは、その迫力に「うっ!」と思わずのけぞりそうになりました。望月を討つときに刀を持っていなかったので、あれ?と思いましたが、花若の仇討ちを介添えするような形なんでしょうか? 脇正面から見ていたのでハッキリ見えなかったのですが、最後の方は扇を刀の代わりにしていたようですが、個人的な好みとしては、やっぱり刀の方がしっくりきます。

3回連続して見たおかげで、望月の輪郭くらいはぼんやりと分かったような気がします。3流派の違いはまだよく分かりませんが、観世流の長袴での獅子の舞と仇討ちは切れ味があって、全体的に端正かつ華麗な感じ。宝生は、金井さんの力強さとあの囃子の迫力は忘れられません。また、喜多流の格調の高さ、3流派それぞれでとても面白かったです。

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2009年4月12日

第9回能楽現在形(4/11)

能楽現在形の『望月』連続公演二日目。宝生流。おシテは金井雄資さん。やはり続けて見ると、同じ演目でも流派、演者によって大分趣きが違うことが分かります。

宝生流の衣裳は観世流に比べると地味目でしたけれど、おシテの薄い茶色の衣裳は渋くて素敵でした。子方とツレが観世流のときよりも弱々しい感じがしました。(子供さんは年齢によってどうしても差がでてしまうのは仕方がないんでしょうが...) 最初の橋掛かりでの子方とツレが一緒に謡う時に観世流よりも間合いが広く取られていることもあってか、観世流のときに感じた親子の強い絆があまり感じられませんでした。

小鼓が成田達志さんだと広忠さんと幸弘さんのテンションの上がり方が違うようです。成田さんを挟んで酸欠なるかと思うくらいに吹きまくる幸弘さんと広忠さんの吼えっぷりが非常に気持ち良かった。やっぱり、能楽現在形は、このトリオが一番好きだなぁheart04 そして、こんなに太鼓の方って吼えたっけというくらいに、太鼓の前川光範さんが負けじと(?!)吼える吼える。

後半おシテが獅子舞の装束で出てくる前のお囃子が始まると、それだけでもう気分が高揚してきます。これでもかっていうくらいの力強いお囃子をバックに獅子舞を舞われるおシテもかなりパワフル。観世流の場合は、御浜御殿の綱豊卿と同じく白頭に2枚の扇に頭の天辺に牡丹(?!)の花で華麗でおしゃれな感じでしたけれど、宝生流の場合は赤頭でした。扇は2枚ではなく1枚でこちらは雄壮な感じ。お囃子はこれ以上は無理だろうというくらいのパワー全開でしたけれど、おシテが獅子舞の衣裳を脱いで油断している望月に花若と向かっていくところでさらにクレッシェンド。まさにクライマックスに仇討ち!! おシテや囃子方、地謡の方々が静かに去った後、無人の舞台は演者の方々の熱気でキラキラしていました。

前半の途中で何回か落ちそうになりましたけれど、いやぁ~面白かったぁ~ 興奮冷めやらぬまま水道橋に向かう帰り道、獅子のメロディが頭の中でずっと鳴ってましたnotes

前回の安宅の舞囃子も藤戸も、今回の望月もとても面白く見ることができました。宝生流が好きかどうかは分かりませんが、金井雄資さんのおシテは結構好きかもしれませぬ。

最終回は、いよいよ友枝昭世さんのおシテ。小鼓は大倉源次郎さんです。どんな世界が繰り広げられるのでしょうか(^^)

『法師ケ母』は、前半の萬斎さんの酔っぱらいぶりに見ている方もなんだか酔っぱらいそうでした(笑) 後半の青と薄茶の縞の衣裳の青がとても綺麗な色で、憂いを満ちた萬斎さんの謡とよくマッチしていました。後半はセリフよりも謡が多くてオペレッタ風でこれもなかなか良かったです。

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2009年4月 9日

第8回能楽現在形(4/8)

「花よりも花の如く」の影響も多分にあるけれど、元禄忠臣蔵の御浜御殿での綱豊卿の装束に心惹かれ一度見てみたかった「望月」。これまでに3~4回チャンスはあったもののスケジュールが合わずに泣く泣く断念。やっと念願かなって見ることに。それも三流派(観世、宝生、喜多)連続(^^) お知らせをもらってからず~っと楽しみにしていました。

にもかかわらず、昨日、途中爆睡したわたくしcoldsweats01  土曜日は心して見なくては(^^;  とにもかくにも初めて見たもので、最初、片山清司さんが橋がかりに登場されたときに「あれ?宝生欣哉さんじゃないよね?」と頭の中が一瞬???名乗りはじめてやっと気が付きました(恥) おシテは直面でしたのね(^^; このお能、面を着けているのはツレの安田友治の妻のみ。 

宝生閑さんの「幻視の座」によると、観世流の場合は、仇討ちの場面はリアルにやらずにワキがすっと立って笠を残し切り戸から消えて、シテと子方は笠を刺して仇討ちの姿を示すけれど、「古式」の小書きが付くと刀で刺す場面をリアルにやるとのことでした。今回「古式」で、シテと子方が刀を抜いて刺そうとするときにワキがすっと消えて、その後に笠を刺していたようです。

古式ということで、シテは長袴を履いて獅子を舞いましたが、これはかなり大変そう。橋掛かりからお幕に引き上げる片山清司さんのお顔がかなり紅潮されていました。お能の場合、動き回った後に急激に止まることが多いですが、息を上げずにいるのってものすごいことだろうなと、いつも思います。

今回の子方の方は、大人に混じって演じてもひけをとらないくらい堂々としていてなかなか風格がありました。アイの萬斎さんが着ていた裃の鬼瓦の模様がとてもユーモラスでデザイン的にも面白かったです。ツレの安田友治の妻の緑色の濃淡の装束も上品な色合いで素敵でした。後の2回は、どう違うのか目をぱっちりと見開いて見届けたいと思います。(大丈夫かなぁ~(^^;)

最初の一調の途中から、野村四郎さんの手が小刻みに震えてきて、そのうち肘のあたりからブルブルしてきたので、どうかなさったのかしら、大丈夫なのかしらとものすごく気になってしまいました。気になると余計にそちらに目がいってしまって気もそぞろ。望月で後見で出ていらっしゃったときには普通でしたので一安心しました。お能に詳しい方のブログによると、そういうクセがある方だそうですが、初めて見たのでびっくり。

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2009年1月10日

至芸

昨日のETV50クラシックアーカイブで、観世寿夫さんのお能を初めて見ました。お声を聞いたのも初めて。何て表現したらよいか分からないけれどともかく美しい。業平の形見の冠と直衣を身に付けた後シテが井戸をのぞき込む姿にゾクゾクッとしました。こんなことって初めて。うわぁ~これってなんだろうとテレビに目が釘付け。なんだかよく分からないけど、これが「井筒」なんだわと、超初心者でもそう感じられる何かがありました。

普段は舞台を映像で見たいと思うことはほとんどないのですが、観世寿夫さんの「井筒」はもっと見たい。DVD買おうかな。どれだけすごい方がったかは、ものの本では読んではいましたが、「衝撃的」というしかありませぬ。実際にお舞台をご覧になった方が本当にうらやましい。

小鼓は大倉源次郎さんのお父様の大倉長十郎さんでした。顔はあまり似ていらっしゃらないようですが手(指)がそっくり。

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2008年12月19日

第7回能楽現在形(12/18)

Photo 豚に真珠。蟋蟀に芭蕉(^^;; 

これまでもお能はよく分からないで見ていました。それでもわたしなりに面白さを感じていたりワクワク感がありましたが、「芭蕉」は、完全に~\(_ _;)/~状態でございました。2時間という大曲でしたが、つまらないとか眠くなるとかという感覚もなくて、舞台に結界があってちょっと突き放された世界と言ったらよいのかもしれませぬ。

それでも前半は、前シテの里女の装束が緑青がかった色が使われていて渋くて素敵だわとか、萬斎さんの薄茶色のグラデーションと白を使った着物のデザインは大胆だけれど品の良い色遣いで素敵だわとか、衣裳に目が向いていました。が、後半は、地謡の方々は足がしびれるどころか痛いんじゃないのかしらとか、ワキの方は片膝を立てて座りっぱなしなのに全然からだが揺れないとか、立つとき大丈夫なのかしらと下世話なところにばかり気が回っておりました(^^;;

席は、脇正面でちょうど地謡の方の真正面でしたので、最初の居囃子の三井寺は、それこそ分からないなりにも謡を聞いていてとても気持ちが良くて、特に、後半で玄祥(六郎)さんと山崎正道さんのお二人(だったと思います)で謡ったときのスコーンと抜ける声がとても心地よく伝わってきました。見る前はちょっと疲れ気味だったのですが、休憩時間になったらすっかり元気になってしまいました(^^) 

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2008年12月10日

気になる...

ということで、先ほど、友枝昭世さんの公式サイトで来年の演能の予定をなにげに見たら、4月14日に能楽現在形があることを発見。内容を見てみたら「望月」とありました。実は「望月」を見たいとずぅ~っと思っているのですが、去年からなぜか他の行事と重なってしまいことごとく見逃しています(今月は2回あるのに両方ともペケweep)。なので能楽現在形でリクエストしようかなと思っていたところ。

しかし、これって友枝昭世さんが狩野了一さんとご一緒に出演ということなんでしょうかしらん?!まだお知らせが来ないので詳細は分かりませんが、今から楽しみぃ~heart04

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2008年11月29日

通小町異聞~しのぶ草・深草少将~

『大原御幸異聞』に続く第二弾。『通小町異聞』が来年の1月に上演されるとのこと。本来のお能には登場しない現代語を話す人物を絡ませて、話の背景や筋立てを分かりやすくします。平成19年1月に『大原御幸異聞』を見ましたが、まぁ~ったくお能を見たことがなくても、すっと話に入れたように覚えています。今回、見るかどうかは今のところ決めていませんが、おシテが梅若晋矢さんですし、広忠さんも出演されるので、かなり心は揺れています(^^;

【通小町異聞~しのぶ草・深草少将~】

日時:平成21年1月30日(金)14時

        平成21年1月31日(土)14時、18時30分

場所:新国立劇場小劇場

演目:

1.素囃子

2. 通小町異聞~しのぶ草・深草少将~

    シテ 深草少将の怨霊  梅若晋矢

    ツレ 小野小町の霊    柴田稔

    ワキ 僧           村瀬堤

    才助             千葉哲也

   笛:藤田次郎

   小鼓:森澤勇司

   大鼓:亀井広忠(30日、31日18:30)、
           原岡一之(31日14:00)

   地謡:清水寛二、馬野正基、長山桂三、内藤幸雄

  後見:西村高矢、谷本健吾

  能監修:梅若六郎

  脚本・演出:土井陽子

料金:A席10,000円、B席8,000円

チケット発売中

 

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